お弁当に欠かせない、赤い色のウインナー。
みんなはどんな形のウインナーが好きですか?
かにさん、たこさん、うさぎさん?
今日は遠足!
とびきりすてきな形にしてもらおうと、台所でウインナーたちがわくわくおしゃべりをしています。
ほうちょうは、緊張しながらしゅっしゅっときれめを入れていきます。
あつあつのフライパンの上でじゅうじゅう。
テカテカのノリノリになったウインナーは、パリッ!
すてきなかたちのウインナーが次々に焼きあがります。
あれ? でも……。
ひょろひょろのてあしに、ぱっくりあいたおおきなくち。
ウインナさんがなったのは、なんと「ひと」でした。
こんなのやだ〜!
と、意外な形に泣いてしまうウインナさん。
なんとかなぐさめようと、スパゲッティ・ナポリタンは、イカスミを入れられてまっくろのスパゲッティになってしまったことを。ちくわは、穴に納豆をいれられて、においが大変でほかのおかずが口をきいてくれなかったことを語ります。(かわいそう……)
それでも悲しむウインナさんを優しくつつみこんでくれたのは、黒いのりでした。
のりに包まれて、ようやくお弁当箱の中に入ったウインナさん。
さて、ウインナさんはどうなったでしょう?
それは絵本を開いて、確かめてみてくださいね。
――ウインナさん、ひとになったって、きみはりっぱなウインナーだよ。
のりがウインナさんをつつみながら話した言葉が、胸の中に温かく落ちてきます。
どんな見た目であっても、ウインナさんのおいしさが少なくなるわけではないですものね。
本書にはおいしそうなおかずがいっぱい登場します。
親子ですきなおかずの話をするのも楽しいですね。
お弁当箱の中で、おかずたちがおしゃべりしていると考えるとワクワクしませんか?
(絵本ナビ編集部)
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