|
|

イタリアが生んだ世界的デザイナー・ムナーリによる木の描き方の本。いくつかの原則を基にユーモアをまじえて展開。新しいものの見方に気づかせてくれる。

はじめは美術の本かと思ったのですが、物の見方、観察力、考え方について、感じさせてくれる本でした。
人は木を描こうとしたら、どんな絵を描くでしょうか。
最初は誰もが思うような木のイメージに縛られるのでしょう。
でも、当たり前ではあるけれど、身の回りにある木はまちまちの形をしています。
木の種類によっての特性もあるでしょう。
環境や成長過程での出来事や、時には人の手によって形作られる木もあります。
この本は、木についての学問的な話ではありません。
この本の最後の方に、子どもたちが描くアルファベットの文字の様々な違いが出てきて理解しました。
この本は、木を描くというところから、個性や特性、一人ひとりの人間を理解するところまでのアプローチだったのです。
木もそれぞれのように人もそれぞれです。
特性や共通点を持ちながら、みんな違ってそれで良いと思わせてくれました。
こうでなければいけないといった概念から、私を解放してくれました。
私は私なりの木が描けそうです。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
|