オランダで
最高の絵本作家に贈られる
「金の絵筆」賞を3回受賞した作家による
心がいやされる絵本!
ひとりぐらしのおばあさんが
雪の森で出会った
かけがえのない友とは……?
ラストでほろりとさせられる
凛としたおばあさんの物語。
「寅年の最初の1冊」としてもお薦め!
雪の森を散歩していたおばあさんは、
トラと出会いました。
トラはすぐに、ゴロゴロとのどを鳴らし、
頭をこすりつけてきました。
おばあさんはいいました。「うちにくるかい?」
ふたりはすぐになかよくなり、
毎日楽しくくらすようになりました。
おばあさんは、
トラの体の上に足をのせてあたためながら、
大好きな本を読み、
トラは、大きな音でのどを鳴らしました。
最初は、トラをこわがっていた町の人たちも、
すっかりトラを好きになり、
絵描きさんは、
トラをモデルに絵を描きましたし、
子どもたちは、
トラのせなかに乗せてもらいました。
ところがある晩、
トラがのどを鳴らす音が、聞こえなくなりました。
おばあさんが、ようすを見にいくと、
トラは、ぐあいが悪そうで、
しま模様が消えかかっていました。
町いちばんの獣医さんは、いいました。
「ホームシックじゃな」
心をいためたおばあさんが、
ついに決めたこととは……?
人と動物のあいだのきずなを描いた、
心あたたまる物語。
「ほんとうに動物のためになること」を決断する
おばあさんの姿は、
動物好きの人、ペットを飼ったことのある人の
胸を打ちます。
太く、のびやかな線で描かれた
トラや人々の姿も印象的。
オランダを代表する絵本作家の
大型絵本です。
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