
東日本大震災では、多くの方のかけがえのない命と共に、多くの動物たちのかけがえのない命もまた、失われました。亡くなった動物たちの絵を描くことで、少しでも飼い主の心をなぐさめたいと考えた「震災で消えた小さな命展」代表の著者が、犬のチョビと飼い主のたえちゃんの絆を通して、命の大切さや平等さを伝える物語絵本です。

読み終えてしばらくは、他のことを考えられませんでした。
あの津波の犠牲になったチョビは、助かったたえちゃんに自分のこと、一緒に犠牲になったお母さんのことを伝えようと一生懸命です。
それにたえちゃんが気づかないことが哀れです。
亡くなった人間は引き揚げられて供養されるのに、ペットたちはそのままにされたことが哀れです。
お母さんの遺体だと証明できたきっかけが、シャツに残っていたチョビの毛だったということが哀れです。
何より事実を基に創作された話だということが哀れです。
この悲しみが繰り返されないことを祈るばかりです。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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