もともとは2歳の長男にあてた本ですが、小学生の姉も楽しんでいます。
先ず、ダイナミックながら優しく柔らかいタッチの絵に惹かれました。そして、電車を擬人化した、本来ならありえないしんかん君の行動もい読みながら自然と受け入れてしまえます。
ストーリーは思わずホロリときてしまう場面も。怒ったり悲しんだりする経験は年齢問わずある自然な感情ですし、それをどうやって解決したら良いか、ストーリーの中で子供に考えるヒントを与えてくれるところも良かったです。また主人公以外の、周囲の登場人物もまたユニークで、ストーリー以外でも「あ、お寿司やさ〜ん」「お相撲さん〜」と言いつつページのすみずみまで探し回る楽しさもあります。他のしんかんくんシリーズも手に取りたくなります。