息子が幼少期、可能な限りチョコレートをあげないで育てました。
とくにいやいや期に「チョコレートっ!」と大暴れすることになると聞いていたからです。
3歳を過ぎいやいや期も終盤を迎え、話し合いで物事を解決できる子どもに育ちました。おやつをあげても節度のある食べ方ができます。歯磨きもいやがりません。
そうなったらチョコレート。そしてこの本です。
カカオ豆からチョコレートができるまでがていねいに描かれています。
3歳〜4歳のころ、何度も何度も読みました。「しぜんにタッチ」シリーズの、特に食べ物はどの本も良質で、子どもが自然に食べものや社会の仕組みに興味をもつように編集されています。食育にも最適。大人が読んでも勉強になる。楽しい!素晴らしい!
近所の植物園にカカオの木を見に行くのも楽しみになったし、あるときは、息子がカカオ豆からチョコレートを作りたいと言いだしました。
ネットで調べ、通販でカカオ豆を購入。本の通りにやってみました。ほんとは何時間もすりこぎですりつぶさなければいけないところ、2時間で力尽きました。そしてできあがったチョコレートは、舌触りはざらざらで、味も見事においしくないもの。チョコが大好きな息子も一口食べて、もういらないと言います。自分で作ればなんでもおいしいという人がいるけれど、それはうそです。どんなものでもプロが作ったほうがおいしいに決まっています。プロは、おいしくなるために、日夜努力を続けている人たちなんですから。