新刊
そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

世界にはまだ、誰も知らない不思議とすてきでいっぱい!

  • かわいい
  • 学べる
新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

ボタンちゃん」 パパの声

ボタンちゃん 作:小川洋子
絵:岡田 千晶
出版社:PHP研究所 PHP研究所の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2015年11月11日
ISBN:9784569785011
評価スコア 4.56
評価ランキング 6,234
みんなの声 総数 24
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 忘れ物してないか

     この絵本の作者小川洋子さんは、もちろんあの『博士の愛した数式』や『妊娠カレンダー』を書いた芥川賞作家の、小川洋子さんその人です。
     さすがに言葉を紡ぐことを職業にする人だけあって、なんとも言葉が美しい。
     それに物語の構成がやはりうまい。

     主人公はタイトルとおり、「ボタン」。洋服についているあれです。
     女性ならではの視点です。ボタンを集める趣味の人がいるぐらいですから、女性にとっては大事な小物です。男性にはなかなか思いつかない。
     では、ボタンちゃんのなかよしってわかります?
     これも男性には思いつかないかもしれません。
     答えは、ボタンホール。
     ボタンちゃんが丸いお顔なら、ボタンホールちゃんはほっそり顔。それに恥ずかしがり屋。こういう視点も女性ならでは。
     しかも、ボタンがかわいいのはボタンホールのおかげというのもいい。

     ところが、ある日、そのボタンちゃんのとめていた糸が切れてしまうのです。
     ボタンちゃんはコロコロ転がっていきます。
     普通であれば仲のいいボタンホールちゃんと離ればなれになってしまうのですから、ボタンちゃんはめそめそ泣いてしまいそうですが、小川洋子さんはボタンちゃんにちょっとちがった世界を冒険させるのです。
     それは部屋のいろんな隙間に忘れられた思い出の品。
     ガラガラであったりよだれかけであったり、子熊のぬいぐるみであったり。
     ボタンちゃんの主人アンナちゃんがうんと小さい時に手にしたり身につけていたりしたものです。
     昔はあんなに仲がよかったのに、今ではすっかり忘れられてしまった小物。

     この物語の最後には主人公のボタンちゃんも、そういう小物になってしまいます。
     だって、アンナちゃんが大きくなれば、いくらお気に入りのボタンがついていても、着れませんものね。
     この絵本はそういうふうにいつかさようならをする小物たちへの愛を描いた物語といえます。
     読み終わったあと、そういえば何か大切なものを忘れていないか気になりました。
     思い出せたらいいな。

    投稿日:2016/05/29

    参考になりました
    感謝
    0
  • 大切な思い出たち

    子どもはすっかり大きくなってしまったけれど、確かに赤ん坊の頃からの思い出の品があります。
    何だか懐かしく思い出させるお話です。
    岡田さんの絵がとても優しくて、大切なものを柔らかく包んでいるように思いました。
    わが家では時おり、息子が大好きだったオルゴールつきの人形が顔を出します。
    しまってあるものだけではなく、さりげなく飾ってあるものも良いですね。

    投稿日:2016/02/29

    参考になりました
    感謝
    0

2件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / はじめてのおつかい / ねないこ だれだ / おおきなかぶ ロシアの昔話 / がたん ごとん がたん ごとん / よるくま

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



編集長・磯崎が新作絵本を推薦!【NEXTプラチナブック】

みんなの声(24人)

絵本の評価(4.56)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット