黒の絵コンテのみで描かれた一見シンプルな作品です。
そして、内容もシンプル。
少年と様々な動物との散歩が淡々と描かれています。
しかしその動物たちは擬人化され、
かつそれぞれの特徴が良く描かれているので子どもが親しみやすい動物の姿といえます。
この作品を読んで、少年の体験した散歩は夢だったのか・・・?
という疑問が浮かぶ方も少なくないでしょうか?
でも大事なのは夢かどうかではなくて、
少年が体験した夢のような散歩を優しく受け止める父親の存在ではないかと感じます。
子どもの心をうまく描き、成長していく我が子を支える姿勢の大切さを伝えていると思います。
子どもたちにはもちろん、お父さん・お母さんにも是非読んで頂きたいです!
しかしながら・・・かくれんぼの途中で父親が迎えに来てしまったことが私はちょっと不満なんです。
遊びが途中で終わってしまうのは、
「もっと遊びたいっ!」「また遊びたい!」という気持ちを掻き立てるのかもしれないけれど、
私だったら「満足に遊んでから帰りたい!」・・・と思ってしまいます(笑)