物を買うってどんなことなんだろう。
五味さんが展開するのは経済的な視野ではなく、心理的な考察でした。
物を買うことで得られたものは心理的にとても効果的ではあったけれど、心理的にはプラスにもマイナスにもなる様々な付加価値もつけてくれます。
一つの買い物に対する心理効果を、ちょっと意地悪く別の角度から見てみると、なんだかつまらない買い物をしているような気になってしまいました。
たとえば宝くじ。
夢を買ったはずなのに、当たったらどうしようと不安いっぱいになってしまう自分。
あたったら不幸になるのなら買わなければいいのにね。
たとえば募金。
自分は見栄でお金を提供しているのだろうか、自分は偽善者ではないか、募金の額は自分にとってお賽銭のようなものではないか。
結構モノを買うことに臆病な自分は、買物ストレスを抱えているようです。
ものの見方について、五味さんのちょっと辛辣で意地悪だけど本質を語っている洞察に感服。
この本を買うことに疑念を持つ人が増えたら、この本に毒される人が増えたら…、きっと経済は低迷するとは思いますが。