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にぐるま ひいて自信を持っておすすめしたい みんなの声

にぐるま ひいて 作:ドナルド・ホール
絵:バーバラ・クーニー
訳:もき かずこ
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1980年
ISBN:9784593501397
評価スコア 4.72
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みんなの声 総数 52
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39件見つかりました

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  • 慎ましやかな暮らし

     大好きな画家、バーバラ・クーニーの絵。
    我が家にも、引越し前まで、街や農村の風景を描いたクーニーの絵が何枚か飾ってありましたが、都会でも田舎の風景でも、本当に細部に至るまで丁寧に繊細に描かれていて、いつまで見ていても飽きることはありません。
     この絵本もまさにそんな風景が続いていて、丘を越え、谷を抜け、村をいくつも過ぎて、いっしょに10日がかりの「にぐるま」の旅をしているように感じます。

     そして、この静かなお話の愉しさ! 
    あとがきによると、詩人のドナルド・ホールが、いとこから聞いたお話だそうですが、「そのいとこは、幼い頃、ある老人から聞き、またその老人は、子どもの頃に、大変なお年寄りから聞いた」とのこと! 
    世代を超えて、語り継がれてきたお話なのですね。

     何もかもが手作りの時代。1つ1つ、家族みんなが心を込めて育て上げ、生活の糧となるものへと仕上げて、市場に運んでいきます。
    娘は、「えっ、にぐるままで売っちゃったの?」と驚き、「牛は売らなかったほうがよかったんじゃない?」と、真剣に考えたようでしたが、家にはちゃんと若牛がもう1頭いたんですね。そして、来年のためにお父さんがまた新しい荷車を作り始めたのを見て、安心したようでした。

     かえでの樹液を煮詰めて、かえでざとうを作る場面では、「絵本・大草原の小さな家」のシリーズで読んだお話を思い出し、
    「ローラのお父さんも、こうやってメイプルシロップを作ってたよね」と話しました。

     美しい景色と、人々の慎ましやかな暮らしぶりから、アメリカの古きよき時代の空気が肌で感じられ、心も穏やかに、晴れやかになっていきます。すべてが簡素化された現代にこそ、読み継いでいってもらいたい絵本ですね。

    投稿日:2010/09/24

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    5
  • 何度も読み返したい

    田舎に住む昔の家族の一年をつづった本。
    それだけなんですが、もう本当に本当に素敵!
    大人ならだれしもこんな生活にあこがれる気持ちがあるのではないでしょうか。

    ストーリーは淡々と進んでいきますが、中盤で「え、そんなものまで売ってしまってこれからどうするの?」と、ハラハラさせるくだりもあり最後まで飽きません。

    何度も読み返したい本に久々に出会えました。

    投稿日:2017/03/23

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    2
  • 人間の原風景がここにあります

    この絵本は、アメリカの古き良き時代のお話で、そのころの1年間の様子です。

    物語は、親子が一年間に作った品物を町に売るところから始まります。
    それは、父親が刈り取った羊の毛に、母親がその毛を紡いで織ったショールと
    娘が編んだミトン。そのほかのもの。それに、作物。

    荷車に乗せて出発します。

    町で、すべてのものを売って(荷車も牛も売ります)
    必要なものを買って、歩いて家路につきます。

    そして、また一年かけて、様々なものを作る様子が語られます。

    物語は、とてもシンプルで、家族の生活もまたシンプルです。

    大人も子どもも、とてもよく働きます。でもそこには、温かさと安心感があります。

    こういう生活こそ、人間の原点なのだと思いますが、今の時代でこの生活は、とても難しいです。

    じゃあ、なんでこの絵本が読み継がれているのか。
    こういう生活が無理でも、こういう気持ち・考え方はできると思います。

    絵本を見ることにより、様々なことを考えさせられ、
    思い出され、大切にしなければ、ならないことに気づかされるのだと思います。

    横長の絵本なので、父親が出かける景色が広々としていいです。
    その景色も美しいです。

    投稿日:2011/07/19

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    2
  • 目牛を売る時の「とうさん」の瞳に注目!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子15歳、女の子10歳

    今、バーバラ・クーニーの絵本にハマっています。
    コミカルなキャラクターであったり、しっとりと心に残るストーリーであったりと、クーニーの魅力は幅が広いです!!
    こちらの絵本は、詩人として有名なドナルド・ホールが文章を書いていて、クーニーはイラストを手掛けています。

    ある家族の1年間の生活を描いたもので、ドナルド・ホールはこの話をいとこから聞いたそうです。
    立派に育て上げた目牛を売る時の「とうさん」の瞳に、愛情と哀愁が漂って見えたのは、私だけでしょうか?

    1ページ1ページ、丁寧に主人公の家族の動きや風景が描かれているので、ぜひ、ゆっくりページをめくって、物語と絵を堪能して欲しいです。
    ナビには、お薦めが6歳からとありましたが、出来たら小学校にいってからのお子さんの方が、理解度がます気がします。

    投稿日:2010/09/30

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    2
  • 支えあっている姿が素晴らしい

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子4歳

    「昔の人はこうやってみんなで働き、暮らしていたんだね」
    と、子どもたちと話しました。

    子どもたちも家族のために自分ができることをして、
    支えあっている姿が素晴らしいです。
    今の時代、何かを作って、売って生きていくことは
    とても大変だけれど、
    それでも、こんな風に暮らしてみたくなります。

    特にドラマティックではないけれど、
    読後感がよく、また数年後に読んであげたいです。

    投稿日:2019/07/24

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    1
  • シンプルな生活

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子7歳、男の子3歳

    昔の、自然の中の、慎ましいけど豊かな生活が描かれています。今の子どもたちには信じられないかもしれません。この素晴らしい絵がえがかれた絵本で、何かを感じてほしいと思いました。淡々と描かれているので、あまりくいつかない子どももいるかもしれません。絵本好きの大人の方がはまりそうな、素敵な絵本です。

    投稿日:2019/02/04

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    1
  • 素敵な絵本に思います。

    外国の絵本らしい,異国文化を感じられる絵本です。
    小学校1年生の娘が,学校の図書室でこちらの絵本を一人読みしてきましたが,親としては嬉しく思いました。
    自分とはまた違った環境や生活を絵本を通して知ることも,子供に多くのことを学ばせてくれるように思います。
    静かだけれど真の強さのある素敵な絵本に思います。
    生きていくこと生活していくこと,深い意味合いのある絵本ですね。

    投稿日:2017/09/24

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    1
  • 繰り返し

    この本の途中、息子は
    「繰り返しだ!」
    と一言。
    生活って日々、繰り返しでもありますから。
    1年間の生活を追い、繰り返しであることに気づく。でも、全く同じではないことにも気づくことが出来ると思います。
    静かなお話ですが、思いのほか、楽しかったようです。
    「こんな家で生活してみたい」
    と言っていました。

    投稿日:2015/11/24

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    1
  • 名作中の名作!

    名作中の名作ですね!ずっとほしくて我が家の本棚に仲間入りしました!静かに淡々と事件なんてないけれど家族で寄り添って、いきるということに必死に過ごしていた日々が、いまの現代の私達からすると輝いて見えるのはなぜでしょうか。必要な道具を買って、そうしてちょっとの贅沢!はっかキャンデーを買って、そうして淡々とまた過ごす一年。。愛に包まれていますね。

    投稿日:2015/02/24

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    1
  • 生きることの意味を考えさせられる

    • だいちまるさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子4歳、女の子0歳

    初めて図書館で読んだときには
    挿絵の繊細さ、丁寧さと
    すべてが自給自足の生活で
    1年がめぐっているのが
    よく伝わるお話の内容に
    引き込まれました。

    今みたいにいろいろな
    物や情報が溢れる時代より
    「一番大切な家族と生きる」
    という一点に生活の全てが注がれ、
    絵本の家族はなんとも幸せそうです。
    実際、幸せだったと思います。

    他のたくさんの方もおっしゃっていますが
    挿絵は何度見ても見飽きませんね。

    投稿日:2014/09/09

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