「ももんが もんじろう」 みんなの声

最近はいろんな動物が主役になる絵本が出てきていますね。
マイナーな動物が出てくるものも多いですが、この絵本はももんがが主役でした。
ももんがのもんじろうは、まだ上手に空を飛べない子どものももんがですが、とうとう空に飛び出していきます。
他愛もないお話ですが、見知らぬ世界に飛び出す子どもの気持ちが描かれていて、微笑ましかったです。

「ももんが」を主人公にした絵本は、あまり読んだことがなかったので、新鮮にも感じ、またもんじろうの可愛さに癒されました。
たくさんの動物たちも登場するのも、また楽しい絵本です。
ひとりぼっちのもんじろうがたくさんの出会いを通して成長していく姿を応援したくなります。

小さな怖がりなもんじろうが、自分の意思とは関係なく飛ばされます。いったいどうなるんだろうドキドキ、ドキドキ。大冒険のはじまりです。色んな動物に出会います。その動物のことをダジャレで紹介してあって、読んでいる方はくすっと笑えます。
だから小学生でも楽しめます。
最後は、自分の意思で飛び立ちます。やったね！もんじろう！

５歳の末っ子長男と読みました。
まだ世の中を見たことのないももんがのもんじろうは、自分の意思とは関係なく、空へと飛んでいきます。
一回りしてまたもとの木に戻ってきたもんじろう。そこは今までと同じだけれど、知らず知らずと自分は成長していたみたいです。
木のてっぺんから「とぉ〜っ！」と飛び出すもんじろうを見て、とても頼もしく思いました。
息子もいつかもんじろうのように勇気を持て飛び出してくる日がくるんだろうなぁと思うと、とてもうれしい気持ちになりました。

村上康成さんの絵はキュートで可愛いしほのぼのとします。文章にも愛情があって大好きです。ももんがもんじろうの表紙の絵は、きりっとして、凄く頑張ろうとする姿があります。ももんがもんじろうの不安な気持ちに共感できて親密感を感じました。不安がいっぱいの孫に勇気がもらえる絵本だと思いました。