ある日の夕方、雷がゴロゴロ鳴ったかと思ったら、目の前にいたのはなんとかみなりの親子!トンデモナイ状況です。ところがおじいちゃんは言うのです。
「いいから、いいから。
せっかく来てくださったんじゃ。
ゆっくりしてください。」
言われるままに、お茶をいただくかみなり親子。おじいちゃんに勧められるまま、申し訳なさそうに夕ご飯も一緒に食べて。そのまま今度はお風呂へどうぞ。さすがに遠慮するかみなり親子。
「いいから、いいから」
かみなり親子は一体いつまで家にいるのでしょう。そもそも彼らの目的は……?この後、さらにトンデモナイ展開が待っているのですが、どうやら振り回されているのはかみなり親子だけでなく、私たち読者も一緒。だけど、どうでしょう。
「いいから、いいから」
満面の笑みでおじいちゃんにそう言われたら、何だかとっても気持ちよくなってきて。本当に全部「いい」気がしてきます。体の力だって抜けてきます。もうみんな。いいからこの絵本を読んで、小さな事で「カリカリ、イライラする」のはやめて笑っちゃいましょう! 長谷川義史さんの大人気シリーズの記念すべき第1作目です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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