ルリユールおじさん」 みんなの声

ルリユールおじさん 作:いせひでこ
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2011年04月
ISBN:9784061324657
評価スコア 4.85
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みんなの声 総数 93
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93件見つかりました

  • 丁寧さ・優しさのあふれるお話

    NHKの絵本の読み聞かせ番組で途中まで見て気になっていたので、図書館でこの本を見つけた時に即借りました。

    木が大好きで、その図鑑をとても大事にしている女の子ソフィーと、本を直す(作る)職人、ルリユールおじさんのお話です。

    壊れた図鑑を直してくれるルリユールおじさんの丁寧な作業やソフィーとの会話の中に、職人魂や人としての優しさが感じられ、また、ソフィーの言葉からもどれだけ木が好きか、この図鑑が大切かが分かり、2人の人柄に引きつけられます。

    製本を説明したページは6歳の娘には難しいかと思いましたが、本好きな娘は興味を示していました。仕上がった本はとても愛情のこもった仕上がりで美しく、絶対一生大事にしたくなるでしょう。

    読み終わって、とても落ち着いた幸せな気持ちになりました。久々に「良い本」を読んだ気がします。

    投稿日:2012/01/16

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  • ものをつくること、なおすこと

    はじめ、私ひとりで読もうと思ったのです。
    でもぐっときちゃったので、「絵本を作るー。表紙をかたい紙に
    したいんだけどなに使えばいい?」と、言っていた娘にも
    (娘には「段ボールでいいんじゃない?」と言ったのです)
    読んであげました。フランスに住んでいたことがあって、何かを
    作ったり、直したりするのが大好きな夫にも教えてあげようと
    思います。

    娘には、やっぱりまだはやかったようですが、ことあるごとに
    手にとれる場所に置いておいてあげたいな。きっとそのうちに
    なにかを感じ取ってくれるだろうと思うから。

    パリの街にも行きたくなります。
    別にパリの街についての絵本ってわけじゃないのに。
    でも、いせさんの美しい絵からはパリの匂いがたちのぼって
    くるのです。

    ルリユールおじさん・・魔法の手をもてたのだと思います。
    だってソフィーはそれからも自分の本を大事にして植物学の
    研究者になったもの。

    投稿日:2012/01/10

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  • わたしも魔法の手をもてただろうか

    • ランタナさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子8歳、男の子5歳

    表紙の絵から悲しいお話を連想し、、
    (実はルリユールおじさんが死んじゃうお話かと思っていました)
    読まずにいた絵本でしたが、
    幸せの絵本(家族の絆編)で紹介されているのを読み、ついに手にとりました。

    物語は、パリに住む少女、ソフィーが壊れた植物図鑑を直そうと
    ルリユール(製本職人)を訪ねる「とくべつな一日」の朝からはじまります。

    2人が出会うまでのシーンは
    見開きの左のページにソフィー、右のページにルリユールおじさんが
    それぞれ違った視点から描かれ、ドキュメンタリー映画のよう。

    製本作業が始まってからの2人の会話は
    あまり噛み合っておらず、微笑ましかったのですが、
    あとで、ルリユールおじさんがソフィーの話をちゃんと話を聞いていてくれたことが分かります。

    私が一番好きなのは、
    ルリユールおじさんの父親の思い出が描かれる、セピア色のシーン。
    ルリユールの手仕事を息子に伝える父親の
    仕事への誇りを感じる深い言葉と、木のこぶのような手。
    そんなかつての父親に、
    まさに生き写しの現在のルリユールおじさんの姿。
    「わたしも魔法の手をもてただろうか」
    静かな感動があふれ、涙腺が決壊しました。

    成長したソフィーの後日談に、胸が熱くなるラストもいい。
    「修復され、じょうぶに装丁されるたびに
     本は、またあたらしいいのちを生きる。」という
    ルリユールおじさんの父親の言葉が思い出され、
    しばらく暖かな余韻に浸りました。

    本当に読んで良かったです。大切な絵本になりました。
    息子は、やはり表紙を見て読もうとしませんでしたが
    自分で手に取る日まで、本棚にそっと置いておきたいと思います。

    投稿日:2011/11/19

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  • この描写天才です

    ユルリール…

    こんな素敵な職業があったなんて。
    ちぇ、もっと早く知っていれば、修行に行けたのにな。

    本を買うことも読むことも
    簡単にできる。
    捨てることも売ることも
    簡単にできる。


    一番難しいのは
    大切に大切に自分の子どもの子どもの子どもの…
    ずっと先まで読み継がれていくこと。

    私はこの絵本を見て、自分の家の絵本を見た

    大切にしようと思った。

    投稿日:2011/06/14

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  • 誇りと愛情

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    作者いせひでこさんがパリにアパートを借りて何日もスケッチに通ったと、後書きに書かれていたほど、魅了されたその神業ともいえる職人の手・・・
    すばらしい生き生きとしたイラストが、時空を超えて手作りの良さを訴えかけてきます
    やがてソフィーが夢をか叶えてアカシアの木の前に立つ姿に感動します

    電子本が配信される時代に逆行とも感じられるお話ですが、なんでも機能的、手軽さ、簡略を求める便利さとは別に、誇りや愛情といった目には見えないけれど心に残るものが、「ルリユール」のもう一つの意味「もう一度つなげる」に込められていると思いました

    言葉のないイラストだけのページにも、実に多くのメッセージがありました
    ほんのわずかな時間ですがこの絵本を読んでいる間、なんとも言えない癒しを感じます

    投稿日:2011/06/11

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  • 本修復のプロ

    • 事務員さん
    • 30代
    • ママ
    • 福岡県
    • 女の子6歳、女の子4歳

    2011年4月の新刊ですが
    「みんなの声」がたくさんで驚いています。
    どうやら全くの新刊ではなさそうですね。

    ルリユールおじさんの本に対する思い入れ、
    仕事に対するプロ意識、
    本を愛する子どもへの愛情。

    この絵本は素敵すぎです。

    金箔のタイトルを付け
    ソフィーの本は息を取り戻しました。
    新しいのを買えば済む。じゃないですよねー。
    買えばあるけどあなたが愛し、あなたが使った本、
    あなたと過ごしてきた本はオンリーワンよね。

    本は大事にしようと思いました。
    本が大好きな人にはうっとりの絵本でした。

    投稿日:2011/06/10

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  • ジワジワ

    • 苺ママさん
    • 30代
    • ママ
    • 鹿児島県
    • 女の子5歳、男の子2歳

    パリのイラストタッチの絵がとてもきれいです。

    絵葉書にでも出てきそうな風景を感じながら読み勧めていると
    ステキな物語の中に入れます。


    この絵本は女の子ソフィーが主人公であり
    ルリユールも重要な主人公であります。

    魔法の手を持っているのだろうか・・・・

    そんな呟きから物語りはスタートするからです。

    去年魔法の手を持っている大工さんからステキな家を
    作っていただきました。

    魔法の手、神様の手、私も同じような感じたのを
    思い出しました。


    技術の過程が丁寧に書かれているのも魅力であるし
    ルリユールの回想シーンもとってもステキです。

    そして最後に生まれ変わった本をもつソフィーと同じ気持ちになって
    感動します。アルブル ドウ ソフィー

    作者のあとがきに心引かれて

    絵本を読み終わっても幸せな余韻が続きます。
    おすすめですよ。

    投稿日:2011/03/22

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  • なんとも言えずいい…

    • 将軍亭琴音さん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 女の子11歳、女の子8歳、女の子6歳

    小学校高学年向けの読み聞かせに
    持って行く絵本を探していて…出会いました。

    図書館でさらっと読んでジーンとして、
    借りて家に帰ってもう一度読んで…涙がにじみました。
    どこがいいのか…いや、言えません。すべてです。

    これを読み聞かせるのは…この本の良さを
    分かってもらえるかどうか、情けないですが自信がないので
    止めましたが、本好きの8歳のうちの子に薦めると
    うちの子も「これはいい。なんかいい。何回も読みたくなる」と
    言ってました。

    お薦めです。ぜひ読んでみて下さい。

    投稿日:2010/12/02

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  • 2つの感動

     自分自身のために手に取った絵本。

     独身時代、何度も何度も訪れた街。古い石畳の上を歩く靴音まで聞こえてきそうで、遠い記憶がきのうのことのように色鮮やかに甦る。
    娘の目には、この街並みがどのように映っているのだろうか。

     少し退屈かな?難しいかな?と思いながら、ゆっくり、丁寧に読み終えると、「この本、楽しかった!」と、意外なほどポジティプな反応が返ってきた。

     娘も、ソフィーのように植物が大好きで、植物や花の図鑑もとても大事にしている。きっとソフィーの嬉しさが伝わってきたのだろうと、パリの風景とは別に、もう1つの感動を味わえた。

    投稿日:2010/10/04

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  • 素敵な絵本です

    • くるりくまさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子9歳、女の子6歳、男の子3歳

    大切にしていた図鑑が壊れてしまった女の子と、本を修理する職人のおじさんとの物語です。
    本好きの人なら、きっとお気に入りの1冊になると思います。

    絵本を通して、女の子ソフィーと一緒に、ルリユールおじさんの丁寧な仕事を見ている気分にさせられます。

    最後に、ソフィーの世界にたった一つしかない図鑑が出来上がったとき、うわ〜っと、鳥肌がたつような感じがしました。
    ルリユールおじさんの手にかかった本なら、一生ずっと大切にし続けたい・・・そう思えるに違いありません。

    投稿日:2010/01/29

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