独特な雰囲気の表紙絵に惹かれて手に取りましたが、
よく見ると、刺繍と布で描かれた絵ではありませんか。
ある日、娘はお団子を持って、山へ芝刈りに行くのです。
冒頭からたくましい女の子の様子に見ほれます。
ところが、お昼に食べようとしたお団子がころころ転がって、
追いかけたところ、鬼の家へ!?
しかも、お団子がおいしかったからと、鬼の家でお団子を作ることに。
恐ろしかったけど、言われたとおりにするうちに、不思議なおたまのことを知るのです。
お団子の粉だけでなく、いろいろなものを増やすことができるのがミソ。
これは魅力的です。
もちろん、逃げる時も、このおたまが大活躍!
昔話の世界観に、刺繍と布がいい塩梅でマッチしています。
娘のたくましさもたっぷりと楽しめます。