アンデルセンの『雪の女王』の原作に近いという事で読んでみました。
悪魔の鏡のかけらが子鬼たちによって、世界中にばらまかれてしまうプロローグから始まります。
そう、カイ少年はこのかけらによって、心をコントロールされ、氷のようになってしまうのですね。
そんなカイを心配して探しに行くゲルダ。
バーナデット・ワッツは、難解なこの雪の女王の世界を、丁寧に描写していきます。
サクランボの花、隠されたバラ、季節も刻々と移り変わります。
ゲルダの心の支えとなる「主の祈り」も物語のラストで大きな意味を持ちます。
大人になったカイとゲルダ、そして、バラの咲き誇る夏の光景。
長いお話ですが、やはり、この味わいは知っておいてほしいですね。