きみとぼく(文溪堂)
谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
都会のワニ(小学館集英社プロダクション)
都会に生きる孤独なワニの姿を通じて「自分の在り方」を問いかける“あなた”のための物語
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王様の自慢の大砲。 先祖代々伝わる一品。 使ってみたいと思っていた王様、 領内で勝手に魚を取っている狐に向けて試してみることにします。 しかし狐も対抗して大砲を持ってきます。 負けていられない王様、もっとよい大砲を用意します。 延延繰り返される大砲比べ。 王様と狐の争いは、ばかげた絵本のお話にも思えるし、 現実世界の風刺にも感じられます。
投稿日:2011/09/05
本屋さんで手に取りました。 初めて見た作家さんだし、今まで読んだことない絵本だったんですが、 実は「子どもの絵本大賞in九州」とか 「MOE絵本屋さん大賞」とか いろんな賞を受賞した作品なんですね! 王様は、先祖代々伝わる大砲を、とても大事にしていて、 打ちたくて仕方がありません。 ある日、キツネが魚を取ったという些細なことで、 キツネと大砲の大きさを競いはじめます。 王様は、どれだけ競っても、きつねにちっとも敵わなくて、 なんだこのきつね、すごいなぁ・・・と子どもと言い合いながら読んでたのですが、 なぁるほど、最後に納得のオチが! ラストを知ってから読み返すと、新たな発見もあります☆ 素直に読むと、ゲラゲラ笑っちゃうくらい面白いんだけど、 大人の目線で深く読み込むと、 戦争の愚かさとか、争うことのバカバカしさとか、 いろいろ考えさせられます。
投稿日:2011/03/05
タイトルからして、ちょっと物騒な雰囲気がしますよね。でも中身は少し違いました。 先祖代々伝わる大砲がお気に入りの王様。その大砲を撃ちたいけれど、戦争がないので打てません。そんなとき、王様の大好物の川の魚を捕っているキツネがいると聞き、王様は早速、大砲を撃ちに出かけました。 王様が大砲を打つと、驚いて逃げていったキツネ。大満足の王様でしたが、なんと、次にキツネが持ってきたのは、王様の大砲よりも、もっと大きな大砲だったのです。 悔しい王様は、もっと大きな大砲を作ります。キツネも、もっと大きな大砲を・・・。その後も滑稽としかいえない、王様とキツネの争いは続きます。 そしてしまいには、その争いの馬鹿らしさに王様は気づくのです。武力を競い合ったって何も生まれない。大人は深く考えさせられますね。 だけど決して堅苦しい話ではなく、無意味な争いをするなというメッセージがコミカルに描かれているので、子供でも無理なく読めます。4歳の息子もすごく気に入ったみたいで「この絵本買ってほしいな」と言ってきました。(読んだのは図書館で借りたものだったので) ちなみに私は裏表紙が気に入ってます。あんなに意地張って競い合っていた王様とキツネが、半分に割った“大砲風呂”に一緒につかっているのですから。平和が一番、ですね。
投稿日:2011/02/08
なんとも滑稽な争いを描いたお話です。 お気に入りの大砲を撃ちたくてたまらない王さま。 ある日、きつねが川で王さまのお気に入りの魚をとろうとしたから、さあ大変。 王さまは空に向かって大砲を撃ち、逃げていったきつね。ホッとしたのも束の間。次の瞬間、きつねはもっと大きな大砲をもって現れたのです。 それからは、もっともっとと互いに、更に大きな大砲を作り続けるのですが、最後は……… なんとも無意味で滑稽な争いでしたね。 王さまはもう大砲を撃ちたいと思わなくなったようですし、裏表紙ではきつねと和解したと感じられる絵が描かれているのが良かったです。
投稿日:2021/03/08
4歳7ヶ月の息子に読んでやりました。息子が先に中身をみていたので、「これ、おもしろいよ、どんどん大砲が大きくなる」と喜んでいました。なんのこっちゃ???と思いながら読んでいくと、王様とキツネがどれだけ強いかを競り合っているお話。どんどん大砲が大きくなって、どちらが強いかをアピールしている。後半には、大きさだけではなく、数、派手さ、おもしろさ、軽さとちょっと間の抜けた展開ではありましたが・・・。 大砲がどんどん大きくなっている過程では、まるで冷戦の時代を思わせる軍事戦争を思わせました。こちらがどれだけ強いかを見せ付けるというか・・・。それをこんなに露骨に大砲の大きさで競わせていいのか?とちょっと抵抗を感じました。まあ、相手がキツネだけに、おもしろいオチでそこまでシリアスにならなくてもいいのか・・・と安心しましたが、ちょっとどきっとしましたね。反戦運動の一環なのか?と。 まあ、この程度なら、ともだちなどと張り合う程度のレベルなので、さほど問題視することはなく、大砲の大きさがどんどん大きくなっておもしろいよ・・・でけらけらと笑えますね。
投稿日:2012/03/22
MOEで紹介していたので、4歳の息子用に購入しました。 王様や家来がびっくりしている格好が面白いです。大人でもうけます。 主人も子供に読みながらうけてました。 うちの4歳の息子はオチがある絵本が大好きなのでもってこいでした。 話の内容としては大砲の大きさ比べですが、もっと大きな、もっと大きな、と文章が繰り返されるのが面白くて息子は大好きなようです。
投稿日:2011/07/08
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