楽しみにしていた「からすのパンやさん」の続編第二弾。
今回はリンゴさんが、シンちゃんやイソちゃんたちとやおやさんを開くお話です。
パンやさんとおかしやさんでは、具体的なお金の金額や売れ残りがどうとか、そんな話は出て来なかったのですが、この作品ではかなり現実的な商売のお話になっていて、ある意味驚きました。
読み聞かせながら、息子と「なんで果物は売れ残ったのかな?」「野菜は絶対いるけど、果物は食べなくても困らないもんね」などと、ちょっとした台所事情の会話になったりもしました。
うちの息子はもう大きいので、足し算やかけ算も簡単に出来ますが、小さい子にとっては難しい計算はムリ・・・そこを考慮しての「1円」「3円」なのかなと思いました。
続編4冊の中で、息子が一番面白かったのはこの「やおやさん」だそうで、売れないならどう工夫するかなど「社会へ出てたくましく生きていく力」が作品に見事に描かれ、息子などはそれをしっかりこの絵本から感じ取っているのだな、と思いました。
楽しいだけでは終わらない、かこさとしさんの絵本の魅力は本当に奥が深いな、と改めて感じた1冊です。