民話や昔話って、どこか似通っているところがあるって
感じるのは、私だけでしょうか?
でも、お話ひとつひとつ、それぞれのお国柄が出ていて、
面白いお話が多いのも事実だと思います。
むかしむかしのインドのお話。
とてもいい声の持ち主のクロドリが、
自分と間違えて捕らえられた女房を助けるため、
王さまに戦いを挑むという内容です。
クロドリの武装した姿に、ちょっと笑ってしまいましたが、
ランパンパン、ランパンパン・・・
と、軽快なリズムでたいこをたたいて行進して行く姿は、
とても愛らしい。
ひとりで大丈夫?と心配したくなりますが、でも、大丈夫!
道中、仲間になったネコ、アリ、木の枝、水が、
面白いように活躍して、窮地から脱します。
彼らが、なぜ、クロドリの耳に隠れるのか不思議ですが・・・
悪(王さま)をやっつける爽快さは、たまりませんね。
愛するものを守り通す勇気、力に勝る知恵、仲間との強い絆、
いろんなことが、この絵本から読み取れると思います。
それにしても、「ランパンパン!」のリズミカルな繰り返しは、
当分耳から離れないかも・・・