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かわ」 大人が読んだ みんなの声

かわ 作・絵:加古 里子
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:1966年09月
ISBN:9784834000672
評価スコア 4.41
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みんなの声 総数 36
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  • 1962年刊行。高い山に降り積もった雪が溶けて流れだし。小川となり、人々の住む村や町を通り抜け、発電所や水田、工業地帯などを通り抜け、大きな川になり、海にそそぐまでを辿る絵本。

    横に細長い画面いっぱいに、風景が広がる。
    余分なものは省き、大事なところがしっかりわかるように工夫されたデザイン。上空から地上を見下ろす視点で、川の様子を眺める。
    川を見ると同時に、人々の暮らしも見る。動植物、建物、道路なども全部見て、それぞれの関わりも眺めてみる。
    総合的に学習し、理解できる。なんの苦も無く、この絵本を何度も眺めるだけで、水の働きと人間の生活がいっぺんにわかってしまう。

    よく考えられた絵本である。
    文章も読者が楽しめるように、いろんな仕掛けがなされている。
    探し絵の機能もある。読者への深い愛情と、子どもの可能性への高い信頼があってこそ、こういう仕事ができたのだと思う。

    ※尚、私が見たのは改訂版。83版から、文章の一部を変更したという。社会事情の変化により、河川がきれいになったからだという。そこまでできる作者と、そこまで版を重ねるほど支え続けた多くの読者があったすばらしさにも感動した。

    投稿日:2022/02/16

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  •  5月2日に92歳で亡くなった絵本作家かこさとし(加古里子)さんが『だむのおじさんたち』でデビューしたのは1959年でした。
     かこさんが33歳の時です。
     子どもの絵本としてはダムというのは結構地味な題材だと思うが、月刊絵本「こどものとも」の編集長松居直さんは「泥くさいが暖かみがある」と採用を決定したといいます。
     かこさんの素晴らしさを松居さんが見抜いたということでしょう。
     そして、それから数年して描いたのが、この『かわ』という絵本です。
     1962年に「こどものとも」に掲載され、1966年に単行本として刊行されました。
     この作品はそのあと2016年に絵巻じたてで刊行されるほど、長い期間にわたって子どもたちに愛される作品になりました。

     「しぜんのできごとは、じゃまでいらないようなことでも、かならずどこかでかかわりあい、たすけあっているのがすばらしい」とかこさんはある文章に書いています。
     この『かわ』という作品こそそんなかこさんの言葉そのもののような気がします。
     「たかいやまにつもったゆきがとけてながれます。」、この言葉からこの絵本は始まります。
     描かれているのは雪が残る山の峰々。
     そこが川の始まりです。
     滝になって落ち、谷川になってくだり、ダムにせき止められ、木々を運び、岩を削り、土砂を動かし、田畑を潤し、人々の営みを豊かにしていく。
     そして、次第に町に流れ込んでいきます。

     川のおわりに「かわはすっかりよごれてしまいました」と書かなければならないことに、かこさんはつらかったと思います。
     だから、最後のページに真っ青な海を描いて、私たちにエールをおくってくれました。
     「ひろいせかいへー」と。

    投稿日:2018/05/13

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  • 川をしる

    子どもの頃、この絵本をよみました。毎日見ている近所の川がどこからきて、どこへいくのかを知り、おかげで川に興味をもちました。細かく描かれた絵に興味をもってながめているうちに、自然と学んだかんじです。
    大人になって、久しぶりに読んでみましたが、やはり、川を知るにはこの絵本はとってもよいと思います。

    投稿日:2015/05/06

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  • 必読図書

    全国学校図書館協議会選定「必読図書」というので、手に取った1冊です。

    表紙からすると、なかなか地味な感じですが、読んでみるとすごく細かくて素晴らしい絵本でした。

    川になる過程を描いてあるのですが、その周りの風景や状況が本当に細かくて、親が見ても楽しめる絵本
    でした。

    「必読図書」なるほど、納得の1冊でした!!

    投稿日:2012/03/06

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  • 川の流れ

    山から海に至るまでがとても丁寧に描かれています。ページ毎に風景や景色を楽しめる作品です。山の風景、田舎の風景に魅入ってしまいます。なんだか、ぼぉ〜と幼い昔の事を考えて父や母、弟のことを考えてしまい故郷が恋しくなってしまった絵本でした。もう海にたどり着くまでゆっくり、ゆっくりと流れに逆らわないで流れて生きたいと思いました。

    投稿日:2011/07/31

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  • 川の流れ

    山から海まで流れて行く川の様子を描いたお話です。

    この絵本自体が物語のようにはなっていないのですが、川の様子が細かく描かれていて、知識絵本のように感じました。
    川の流れにそって、文章で説明されているので、目で見ていても楽しめると思いました。

    特に、最後のページの海の青さが印象的な絵本でした。
    一度は子ども達に読み聞かせてあげたいオススメの一冊です☆

    投稿日:2009/12/15

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