お母さんのおひざの上は世界一素敵な場所。
そんなテーマがストレートに伝わってくる作品ですが、
視点は、なんと、赤ちゃんにお母さんのおひざをとられたネコなのです。
その姿は、まるで人間のお兄ちゃん・お姉ちゃんにそっくり。
赤ちゃんに嫉妬しながらも、自分は大きいんだから、と見栄を張るところも。
でもね、「まってるから、あとででいいから、少しでいいからだっこして。」
のセリフがジーンときますね。
うちも経験があるだけに、心に沁みました。
ラストでは、無事願いが成就!
その幸せな笑顔が何ともいえません。
赤ちゃんに振り回されて、上の子の相手がおろそかになった時、
そっと読んであげてもいいかもしれません。
ネコを飼っているご家庭でも起こりうるシチュエーション。
ネコを題材にした作品も見受けられる作者だけに、実体験があるのかもしれませんね。