ビロードのうさぎのぬいぐるみが、ぼうやの家にきて、
ぼうやに大切にされ、
お別れする物語。
映画の『トイ・ストーリー』のようなお話です。
最初は興味なさそうだった6歳の息子も、
1ページ、1ページと読み進めていくうちに、
どんどんストーリーに引き込まれて行きました。
おもちゃにも心があり、
大切にされたおもちゃは、子供の中ではおもちゃではなく本物になる。
そう聞かされたビロードのうさぎは、
ぼうやの「ほんもの」になろうと頑張ります。
そして、ぼうやと日々一緒に過ごす中で、
ぼうやの「ほんもの」になれた!と確信しますが、
とっても突然、お別れすることに。
読み進めていた私と息子はあまりのことにショックでした。
こんなに突然最後がやってくるなんて・・・。
でもこれまで大切にされたぬいぐるみには
ちゃんといいエンドが待ってるんです。
うちにも息子が本当に小さいときから大切にしている
ぬいぐるみがあります。
彼はもう卒業したけど、いまは1歳の妹が可愛がってくれています。
きっともうすっかり「ほんもの」なんだと思います。
二人が可愛がってきたこのぬいぐるみ、
妹が成長しても、
きっと私は捨てられないと思います。
この絵本に出会って、さらにその思いが強くなりました。