「うさぎたちが、へびの口にはいった」
ところで、イソップ物語なら終わっているんでしょうね。けれど、この絵本では、まだ続くのです。
起承転結があざやかで、とてもおもしろかったです。
ヘビはうさぎたちを飲みこまなかったのです、めでたしめでたし。
という終わり方ですが、私には、なにか一抹の不安が消えなくて、イソップ物語より恐い感じがしました。
リンゴを食べても大丈夫、と知ってから、歳寄ウサギがリンゴを食べる姿も、なにかを風刺しているように見えます。
レオレオニさんの描く動物たちの目は、表情が豊かです。でも、このうさぎたちの目は、ふし穴に見えてしまうのは、私の邪悪な深読みでしょうか、、、