ピュアな心の持ち主や子どもたちなら、この本から草花が芽吹く春らしさを感じるとることができるのでしょうね〜。
私は、といえば、この作品に描かれている草花の生えている場所が、常に職場で戦っている《雑草》と同じ場所で、
「そうそう、こういうコンクリートの隙間とか、マンホールに続く蓋の穴の部分とかに生えて、こういうところから顔を出すのよ〜」と、引っこ抜かなければならない状況が目に浮かんでしまって…。
「じっちょりん。なんか、ごめ〜ん」って、思ってしまいました。
目の付け所は面白いです。
低い、小さな虫たちの視線で視点が動いていくのが面白かったです。
特に、マンホールの穴の感じ。この小さな穴から伸びていく草花の感じはよく観察した人でないと描けないと思います!
この作品では登場する春の草花の名前が小さく載っているので、植物に興味のあるお子さんたちにもいいかもしれません。