| 全405件中 81 〜 90件目 | 最初のページ 前の10件 7 8 9 10 11 ... 次の10件 最後のページ |
記憶の中の森
|
投稿日:2009/12/02 |
森に囲まれていた町が、町が大きくなるにつれ、森は町の人々忘れられ、狭い土地に高い塀で囲まれ、子どもしか知らない場所になってしまいます。
私は20年前に住んでいた場所に、出かけたことがあります。小学校、中学校時代を過ごし、思い出をたくさん作った町です。
しかし、現実は残酷なものでした。田んぼはどこも宅地化され、私たちが遊んだ空地にも小さな家がびっしりと建っていました。
「ちょっとこいちょっとこい」とコジュケイが鳴き、カブトムシがいる秘密の木があり、野ウサギ棲んでいた山は、高架の道路で分断されていました。もう元には戻らないと思うと悲しくてたまりませんでした。
この絵本に出てくる工事をしようとした大人たちの心の中にも、森で遊んだときの楽しかった記憶が残っていたのではないでしょうか。そして改めて森の大切さを考えたに違いありません。
これをきっかけに、この町の森は、子どもはもちろん、大人にとっても大切なものとして、増えていくのでしょう。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
子どもの世界をこわさないで
|
投稿日:2009/12/02 |
毎回なにをやらかすのだろうと期待してします『デイジー』シリーズの第四弾です。
今回のデイジーはスパイの「006チョット」に変身です。
デイジーを見ていると、とてもうらやましくなります。デイジーの世界では、何にでもなれるし、なんでもできるんですから。
ペンでかいた口ひげだって、ブラシのスパイ電話だって、ドライヤーのレーザー銃だって、彼女にとってはすべて本物なんです。
このデージーの世界を大人がこわしてはいけませんよね。ここがデイジーのお母さんの素晴らしいところ。「0021チョット」として登場するんです。
うちの娘も、いったいどうやって変身したのだろうかと思うくらい、完璧に冒険家になったことがありました。
もちろん、格好は変身しなくても、絵を描いたり、工作しながら、自分の世界に入り込んでいくこともありますよね。
こういうときは、子どもたちを現実に引き戻さず、空想の世界で思う存分遊ばせてあげたいものです。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
親子で旅に出よう!
|
投稿日:2009/12/02 |
ここまで新幹線が「分解」されてしまうなんて、鉄道好きにはたまりません。子どもはもちろん、台所の机の上に置いてあったこの本を、何の気なしに見つけたお父さんは、我を忘れて読みふけってしまうことでしょう。それくらい、子どもばかりか大人の心もふるわせてしまう一冊です。
この本を読むまえと読んだあととでは、新幹線に対する見方が変わってしまいます。今まで知らなかった新幹線の秘密を知ってしまった読者は、その秘密を自分の目で確かめたくなるに違いないからです。
発車まえから観察が始まり、発車したあとも客席にじっと座ってはいられないでしょう。窓の外を観察することも忘れてはいけません。高架橋、トンネル、線路も新幹線が安全に走るために大切な役割を果たしているんですから。
圧巻なのは博多の車両基地です。よくこんな広大な場所を調べ上げ、絵にしたものです。読者は、行きたくて行きたくて仕方ないのに、行かれないことに悩まされることでしょう。
これだけしっかり描かれた「鉄道絵本」は今までに見たことがありません。ぜひ、親子で研究して、旅に出ようではありませんか!
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
差別と偏見のない心
|
投稿日:2009/11/30 |
差別や偏見は良くないことだと頭ではわかっているのに、それらが自分の心の底でときどき見え隠れするのに気づくことがあります。そういうときは、私の場合は、まずはその事実を自分で認めることから始めなければなりません。
アフリカ系アメリカ人のオバマ氏が大統領になったとはいえ、アメリカ社会で人種に対する偏見がなくなったとはいえません。
人種差別が残る環境の中でも、まったく互いに差別や偏見などという感情をいだくことなく、黒い肌のジェミーと白い肌のキャスは、走るという共通の趣味を通じ、心を通わせ友情を育んでいきます。
実は、環境さえ整えば、子どもたちの方が心が柔軟で、ジェミーとキャスのように、差別や偏見なく人とつきあっていく素地をもっているように思えます。
その環境を整えるのは、大人の役割です。
私たちは、子どもたちから学ぶべきことが、まだまだたくさんあるということを改めて考えさせられた本でした。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
子どもと大人の関係
|
投稿日:2009/11/14 |
私には、何回読んでも題名の『BとIとRとD』の意味がわかりませんでした。何か大きな読み落としがあるのではないかと考えたりもしたのですが、もう題名の意味を考えるのはやめました。この本は、題名の意味を明らかにするものではないですからね。
『BとIとRとD』を読んで、自分の幼い頃の出来事を思い出した方も多いのではないでしょうか。空想の世界や夢の中で遊ぶ自分の姿です。
主人公の女の子は、空想の世界で遊ぶことが好きなようです。
図書館で目には見えない誰かに本を読んだり、小さい乳母車に乗せたぬいぐるみたちたちのお母さんになったり、先生になったり。
しかし、ときにして大人は、この空想の世界に侵入し、悪気はないけれど、世界をぶち壊してしまいます。
また、幼稚園の先生にほめられたくて朝一番に幼稚園にでかけていたのに、ちょっとした変化が女の子を傷つけます。指しゃぶりをしているとおおかみになるよというお母さんのことばに恐怖します。
子どもたちは、繊細で感受性も強い。だから、この物語の女の子のように、大人たちに夢の世界を壊されたり、傷つけらりたりする。それでも子どもたちは自分の世界を心に抱きながら、たくましく成長していくのでしょう。
ほんの些細なことも、子どもたちには大きな影響を及ぼすことがあるということを、決して大人は忘れてはいけないのです。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
ユーモアで切り返す
|
投稿日:2009/09/07 |
デイジーがはなをほじくっているサイケデリックな表紙から、デイジーがまた何かやらかしてくれるんだなと期待がふくらみます。
「だめだめ、デイジー」とママにいわれるたびに、「だって、ままだって!」とデイジーがいいかえすのです。
「いつ?」とママがきいても、いつだったのか答えられてしまうので、ママも立場がありません。
考えてみれば、自分が子どものときにも、大人だってしているじゃないか、と思うことがあっても、我慢していたときが多かったように思います。今の子どもたちもそうじゃないでしょうか。
だから、率直に思ったことを口にできるデイジーの姿を見ていると、あんな風に親に言ったって構わないんだ、と思い、ちょっと曇っていた心も晴れやかになっていくかもしれませんね。
そうなると、親も対抗策を考えなければいけませんが、デイジーのママのようにユーモアで切り返せると良いなと思います。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
うまくいきますように
|
投稿日:2009/09/07 |
ママがでかけるので、夜遅くまでベビーシッターさんと二人で過ごすことになったデイジー。
ベビーシッターさんに渡すお母さんが書いたメモを食べてしまっているところが良い!くしゃくしゃにしてポケットに詰め込んだってかまわなかったのに、口の中に入れて、完全消滅を図ります。「うまくいきますように」というおまじないをしながら。
シッターさんと二人になってからは、うそをつきまくる。今までやりたかったことをすべてやってやるというくらいのいきおいで。
デイジーが想像していたやりたかったことと、実際とは少しだけ違いましたが、デイジーのあたまのなかでは、想像していたことが実現されているに違いありません。
大きなお皿に盛られたフライドポテトの山、脚立を使わなければ飲めない大きなグラスに入ったレモネードなどなど。子どものあたまのなかで、こんなステキな想像がされているとしたら、少しくらいのうそなんて構わないじゃないかと思ってしまいます。
帰宅したママに問い詰められるベビーシッターさん。「うまくいきますように」のおまじないが、どうぞ効きますように。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
みんな子どもだった
|
投稿日:2009/09/07 |
タイトルから時間旅行のお話だということが想像できますが、SFではありません。
たまたま「タイムチケット」ひろったマサオは、いろいろな人に出会い、さまざまな体験をします。
そのなかでマサオの記憶にずっとのこるであろうことは、自分の年齢と同じくらいのお父さんに出会ったことでしょう。
お父さんが子どもの頃好きだったもの、苦手だったこと、獣医になるきっかけとなったこと、そういうことを、マサオは子どもの頃のお父さんと一緒に体験し、知っていくのです。
きっと普段の生活では、知りえなかったのではないかと思います。なんだ、お父さんだって、自分と同じだったんじゃないかと。
そういう姿を子どもが知ることは、実はとても大切なことではないかと思います。そうか、みんな似たような経験をしているんだな、失敗もしているんだな、苦手なものがあるんだな。それだけで、子どもの心は安定し希望がもてるようになるのではないでしょうか。
だから、タイムチケットがなくても、大人は子どもに、自分が子どもの頃の話をしてやるが良いと思います。それもなるべく失敗談などを。
昔の世界で、剣道の先生が四十前後の初心者のおじさんに「やりたいと思ったときにはじめるのが、いちばんです。それがたとえ何歳でもあっても、遅いということはないでしょう」と話を聞く。そして四十年続けて上達した初心者のおじさんに遭遇する。そんな実例を見せられると、ヨシッと気合が入ってくるのではないでしょうか。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
動物と一緒に暮らすということは……
|
投稿日:2009/08/14 |
アパートに住んでいた小さい頃(大人になた今でもマンションと名まえだけ変わった家に住んでいますが)、犬が欲しくてたまりませんでした。もちろん公営団地では犬や猫を飼うことは許されていませんでした。ですから、犬やネコを飼っている友だちがとてもうらやましく思っていたのを今でも覚えています。
朽木さん(女性だったのですね。今までずっと男性だと思っていました。ごめんなさい。)は、動物と人間との関わりを描くのがとても上手な人です。今回の『ぼくのネコにはウサギのしっぽ』には、ネコのお話が1つ、犬のお話が2つ収められています。どのお話も飼い主と動物たちの心が次第に近づき、通っていく様子が描かれています。
私がこの本を小さい頃に読んでいたら、もしかしたら動物を飼うことを躊躇したかもしれません。いや、もしかしたら、躊躇した結果、覚悟を決めて、やはり動物を飼うことにしたかもしれません。
ネコや犬の様子がとても詳しく書かれているとともに、彼らの習性はもちろん、一匹一匹が違う性格をもつ動物であるということがよくわかります。
この本を読むのは、小学3、4年生くらいでしょうか。私のようにネコや犬を飼いたくなる子どももいると思います。もし、この本がきっかけで動物を飼うことになったら、この本に出てくる主人公たちのように仲良くしてあげてくださいね。
片岡まみこさんの版画で描かれたネコや犬たちは、いつまでも読者の心に残るでしょう。素敵な版画です。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
おまめをたべたら……
|
投稿日:2009/08/13 |
我が家の子どもたちは中学生になったのに、未だに好き嫌いがある。しかし、私の敬愛する児童精神科医の著書に、「好き嫌いはあって当たり前、無理矢理食べさせるよりも楽しく食べること、そういう環境を作ることが大切」という一節を読み、心を入れ替えたのでした(ちょっとだけ……)。
この絵本の主人公ディジーは、みどりのまるいおまめが苦手なようです。ママが「おまめをたべたらアイスクリームをあげるから」といっても「おまめ、だいきらい」と頑なです。
ここから続く、ママが提示するご褒美と、ディジーの強固な意志との戦い。もし、この絵本読み聞かせをするなら(もちろん家で子どもに読んであげるときも)、ここからが勝負です。ママが提示していくご褒美は増えていくばかりですから、これは間違えずに早口ことばのように読むとおもしろさが増すと思います。
見開きも、白地に緑色の丸、ママのつけているイヤリングもネックレスも緑の丸。そこらじゅう、おまめだらけです。
|
| 参考になりました。 |
|
0人
|
|
|
| 全405件中 81 〜 90件目 | 最初のページ 前の10件 7 8 9 10 11 ... 次の10件 最後のページ |