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ジュンイチ

パパ・60代・東京都

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ジュンイチさんの声

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なかなかよいと思う モンゴルの雄大さに感銘   投稿日:2012/01/08
バートルのこころのはな
バートルのこころのはな 作: イチンノロブ・ガンバートル
絵: バーサンスレン・ボロルマー
訳: 津田 紀子

出版社: 小学館
モンゴルの作品ということで、興味深々で読みましたが、後書きを見て驚きました。
ご夫婦での作品なのですが、活動拠点は日本で、現在埼玉在住。
お二人とも、モンゴル文化芸術大学美術学部卒業で、文教大学の留学生として来日しているとのこと。
するとこの作品は、日本の作品ということになるのでしょうかね?

物語は、夜になり、バートルのおじいちゃんの家に、子供達がお話を聞きにやってくるシーンで始まります。
家は、もちろんゲル。
今夜の話は、こころの花の朝露の話。
昔々、おかあさんとむすこがいて、おかあさんに恩返しのため、むすこは、毎朝、朝露を集めておかあさんに飲ませたところ、おかあさんは元気に長生きしたというもの。

そこで、バートルは、早速、その夜、こころのはなのある場所に向かいます。
マンガスとかショルマスといったモンゴルの化け物を、上手く登場させて、バートルの果敢な行動を際立たせることに成功しています。
何とか逃げ切ったら、朝が明け、こころのはなのある場所が遠くに見えているというのも、絶妙な展開です。
そのことを話すと、おかあさんが抱きしめるのですが、こんなに嬉しいことはないでしょう。
息子の優しい心に、誰しも心打たれるに違いありません。

モンゴルの雄大が草原を舞台に、家族を思う気持ちを描いた、どこか日本にも合い通じるものがあると思える作品でした。
お二人が描く、日本を題材とした作品も読んでみたいものです。
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なかなかよいと思う 空想の世界が楽しい   投稿日:2012/01/08
はろるどのクリスマス
はろるどのクリスマス 作・絵: クロケット・ジョンソン
訳: 小宮 由

出版社: 文化出版局
作者のクロケット・ジョンソンは、1906年のアメリカ生まれ。
2011年11月の新刊だったのですが、初版は1957年。
半世紀も経っての邦訳ですから、実に息の長い作品だということが分かります。
「はろるどとむらさきのくれよん」シリーズの1冊にあたります。

物語に登場するのは、はろるど坊やと、紫のクレヨンのみ。
紫のクレヨンで描くと、それが立体化するというシリーズなので、その展開が実に楽しい作品です。
特に、今回は、クリスマスの設定ですから、その楽しさは格別。
クリスマスツリー、サンタクロース、トナカイ、そりなんかを描いてストーリー自体を創作してしまうのだから、聞き手にとってはたまらないはずです。

はろるどの飄々とした雰囲気も良く、空想力をかきたてる作品として、オススメします。
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なかなかよいと思う アルツハイマー病を描いた作品   投稿日:2012/01/08
わたしのおばあちゃん
わたしのおばあちゃん 作: ヴェロニク・ヴァン・デン・アベール
絵: クロード・K・デュボア
訳: 野坂 悦子

出版社: くもん出版
ベルギーの2006年の作品。
絵のクロード・K・デュボアは、カール・ノラック作の「ハムスターのロラ」シリーズで知られています。

主人公は、女の子のマリー。
最初は、1人で住むおばあちゃんとのほのぼのとした交流が描かれています。
学校が休みになる度に泊まりに行くとあるので、マリーは本当におばあちゃんが好きだったことが窺えます。
ところが、ある日、おばあちゃんの様子がおかしくなります。
そう、おばあちゃんは、アルツハイマー病を患ったのです。

後半は、おばあちゃんが老人ホームに入所したシーンの話が続くのですが、マリーは、今までおばあちゃんにして貰ったことを、逆にしてあげます。
そのマリーの想いは、心の琴線に触れるもの。
作のヴェロニク・ヴァン・デン・アベールの実話ですから、なおさらなのでしょう。

でも、一番心に響いたのは、最後の文章です。
「わたしの はなしは、ぜんぜん わかってもらえないのかもしれない。
だけど、わかってもらえることが、ひとつ ちゃんと あるの。
・・・それはね、「プチュッ」。
「プチュッ」は ふたりの たいせつな ひみつ、
いちばん しあわせな じかん。
おばあちゃんは いつだって よろこんでくれる!」

今日的な問題であるアルツハイマー病を、とても身近に感じさせてくれる絵本です。
厳しい現実にどう向き合ったら良いのかを、諭してくれます。
読み聞かせよりも、小学校低学年以上のお子さんが、自ら読む方が良いかも知れません。
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ふつうだと思う 動物の図鑑の趣   投稿日:2012/01/07
けもの
けもの 作・絵: 相笠昌義
出版社: 福音館書店
はじめてであうずかん(全5巻)の1冊。
題のけものですが、毛物の意とのこと。
なので、全身に毛があり、四足歩行する動物を取り上げているのですが、題名として一寸どうかな?という感があります。
「動物」くらいの方が良かったのではないでしょうか?

この手の絵本だと、薮内正幸さんの作品が思い浮かび比較してしまいます。
薮内さんの毛並みまでも一本一本丁寧に描いた精緻な絵は、絵本から飛び出さんばかりのリアリティに溢れたもの。
いつも、その質感に圧倒されてしまうのですが、それに比すると、この作品は絵自体が少しデフォルメされている気がします。
少し、動物達が太っているので、逆にその分、小さい子供にとっては親しみ易いかも知れません。

犬、猫から始まるのですが、その後が家畜。
〇〇のけものと言ったカテゴリーに分けて、図鑑のような見せ方をしているページがふんだんにあるので、動物園に行ったような楽しさが味わえると思います。

ただ、カテゴリーの設定の仕方や、けものを始めとするネーミングに、一寸違和感があり、もっと目線を下げた方が、より親しめると思いました。


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なかなかよいと思う リズミカルな文章が良い   投稿日:2012/01/04
おやすみなさいABC
おやすみなさいABC 作: マーガレット・ワイズ・ブラウン
絵: エズフィール・スロボドキーナ
訳: 木坂 涼

出版社: フレーベル館
マーガレット・ワイズ・ブラウンは、42歳の若さで1952年に亡くなったのですが、実に100冊以上を世に残しています。
さらに凄いのは、70以上もの未出版の原稿が残されていたこと。
彼女の姉妹、Roberta Brown Rauchが売ろうとして上手くいかず、杉のトランクに何十年もしまっておいたのですが、1991年ウォーターマーク社のエイミー・グレイが500枚以上のタイプ原稿を再発見し、これらの出版にとりかかったとされています。
エズフィール・スロボドキーナは、1940年の「おさるとぼうしうり」がつとに有名。
名前からするとロシア出身と思いきや、29歳の時にロシアから学生ピザでアメリカに移住してきて、1937年にマーガレット・ワイズ・ブラウンに出会ってから、絵本にイラストを描くようになったとのこと。
そんな二人の1953年の作品です。

物語は、
「Aは ALONE
ALONEは ひとり
こねこが ぽつん
ニャ〜と なく」
というAから始まります。

AからZまで続きますが、どれも、マーガレット・ワイズ・ブラウンらしいリズミカルなもの。
読み聞かせに相応しい作品と言えるでしょう。
絵も、ぼくを中心にした日常生活を描いたものが中心なので、親しみを持って見ることができるもの。
色合いが一寸暗めの感がありますが、くっきりとした輪郭の絵なので、問題ないでしょう。
ABCの絵本って、今までも沢山ありますが、やはり文章がリズミカルなものに限ります。
そうした意味合いからすると、合格点の絵本だと思います。

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自信を持っておすすめしたい 短いながら楽しめるストーリー   投稿日:2012/01/04
まってまって
まってまって 作・絵: 武内祐人
出版社: 大日本図書
竹内祐人さんと言えば、「おてて たっち」「おでこ ぴたっ」「おはな つんつん」等のくもんのはじめてであうシリーズで知られています。
そんな竹内さんの描く動物達の絵本です。

主人公はひよこ。
みんなおやつですよと、雌鳥に呼ばれているのに、1匹のひよこだけ、飛び跳ねるかえるについて行ってしまいます。
何処にも居ますよね、じっとしていない子って。
そんな子を描いた絵本を想像して貰うと、イメージし易いはず。

それから、ひよこの冒険が始まるのですが、土の中あり、海ありとこれが中々のもの。
登場するのも、かえる、てんとう虫、はち、もぐら、あり、かに、くじらとバリエーションも豊富。
きっと、気にいった生物に必ず出会えることでしょう。

文章は、リズミカルで小気味よいもの。
しかも、短いので〇。
絵も、デフォルメの具合が程良く、親しみを持って接することが出来るもの。
ストーリー展開も、短いながらハラハラする場面もあり、起承転結がしっかりしているので、バランスの良い水準の高い絵本に仕上がっていると思います。
ファーストブックの次の段にオススメします。
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なかなかよいと思う おいしい絵本シリ-ズと趣が異なります   投稿日:2011/12/30
いろいろサンドイッチ
いろいろサンドイッチ 作: 山岡 ひかる
出版社: くもん出版
公文出版の山岡ひかるのおいしい絵本シリーズの1冊。
『いろいろたまご』『いろいろじゃがいも』『いろいろごはん』があります。
作者の山岡ひかるさんは、あの有名な四日市市の子供の本の専門店メリーゴーランド主催の絵本塾出身とのこと。

他の作品は、食材が主人公。
程よく擬人化された食材達の仕草と表情が、とても可愛らしく、子供の心を掴んだ作品でした。
今回は、食材が主人公ではなく、サンドイッチ屋さんが舞台。
そこに、ぼくを始め、動物達もサンドイッチを注文に来るというストーリーです。
サンドイッチの食材は、とても色鮮やかなもので、小さいお子さんでもしっかりと認識できるものです。
幼児向けの絵本は、やはり、これくらいしっかりとした輪郭の絵が望まれると思います。
とても美味しそうなサンドイッチが出来上がるのですが、これだけ趣が違うと、一寸違和感を覚えてしまいました。
おいしい絵本シリーズの範疇ではあると思うのですが、統一感のあるシリーズを期待している方には、肩透かしの作品でしょう。
他の擬人化された食材の作品が良かっただけに、一寸がっかりしました。
それでも、単一の作品としては、食育に役立つ綺麗な絵の作品として、オススメします。
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自信を持っておすすめしたい トゥートとパドルの原点   投稿日:2011/12/25
ホリーのゆめ
ホリーのゆめ 作・絵: ホリー・ホビー
訳: 二宮 由紀子

出版社: BL出版
作・絵 ホリー・ホビー、訳 二宮由紀子とくれば、誰しもが知っている「トゥートとパドル」シリーズです。
そのホリー・ホビーの2010年の彼女の自伝的作品です。
「トゥートとパドル」シリーズを読んだときに、その原点を見出すことができて、さらにシリーズが楽しめること間違いありません。

物語は、私が祖母の家の3階で暮らす都会のシーンで幕開きです。
近所には沢山の子供がいて、どの家もぎゅうぎゅうに暮らしている、とても賑やかな生活がそこにはありました。
それが、突然、両親が古い農場を買い、田舎暮らしを始めることになります。
私は、直ぐ森や野原が好きになり、動物の世話に夢中になるのです。
その時憧れたのが、乗馬。
私は、世界中の何よりも、馬が欲しかったのです。
その憧憬は、馬のいる生活を空想させ、馬の絵をそれこそ沢山描くことに繋がるのですが、まさに彼女が絵本作家となる原点が、そこにはあるのです。

馬を飼うことに家族から反対されるのですが、私は諦めきれない。
私の誕生日、両親が納屋にプレゼントがあると言われた時の、期待に満ちた私の気持ちは想像に難くありません。
誰しもが馬のプレゼントと思うのですが、それは馬ではありませんでした。

私の想いを、可能な限り受けとめた両親の行為に拍手したい気持ちに駆られます。
同時に、馬でなかったことをガッカリするのでなく、感謝の気持ちに変えていく私にも、拍手したい、そんな素敵なエピソードだと思います。

「トゥートとパドル」を読む上で貴重な作品ですが、1つの作品としてもオススメです。
特に、起承転結のしっかりとした構成が優れた作品だと思います。
読み聞かせよりは、小学校低学年以上のお子さんが、自分で読むのに適しているかも知れません。
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なかなかよいと思う 妹の仕草が可愛い   投稿日:2011/12/25
おにいちゃんとおんなじ
おにいちゃんとおんなじ 作・絵: スーザン・ウィンター
訳: せな あいこ

出版社: 評論社
1993年のイギリスの作品。
原題は、Me too
面白いのは、兄妹の妹の視線で描かれたのがこの作品で、兄の視線で描かれた「ぼくのほうがえらい」というペアの作品があるということ。

物語は、
「あたしの おにいちゃんは ほんとに すごいよ」
という書き出しで始まります。
それからは、おにいちゃんがやる行為を、あたしも同じようにやろうとするシーンが続きます。
同じようにできるとあたしは言うのですが、どう見ても出来ていないというのが、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
こんなことって、兄弟姉妹がいるご家庭で、必ず思い浮かぶシーンではないでしょうか?

それでも最後は、納得のエンディングなので、文句のつけようがありません。
兄のいる妹に読み聞かせしたい作品です。
ペアの「ぼくのほうがえらい」と合わせての読み聞かせをオススメします。
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自信を持っておすすめしたい 世のお父さんに読んで欲しい   投稿日:2011/12/24
てんごくのおとうちゃん
てんごくのおとうちゃん 作・絵: 長谷川 義史
出版社: 講談社
長谷川義史さんの2008年の作品で、ご自身の実話。
お父さんとのエピソードが一つ一つ大切に綴られている、長谷川義史さんの渾身の一作と言えるもの。
私にとっては、正に珠玉の1冊と言える作品であり、心の宝物となっています。

物語は、
「はいけい、てんごくの おとうちゃん、
げんきに していますか?」
で始まります。
これを読んだだけで、私はもう駄目です。
自分自身と照らし合わせてしまい、子供達と、こんな風に1つ1つのエピソードを紡ぐことができているのか?自問自答してしまい、反省することしきりだからです。

長谷川少年は、こう言います。
ぼくは
「かわいそうに」と ひとに
いわれるたびに おもうねん。
ぼくより おとうちゃんが
かわいそうなんと
ちがうやろかって。

子供って、周りの大人が思うよりも、現実を見据えることができるのかも知れません。
でも、この一言は、心の琴線に触れるもの。
こんなことを、子供に思ってもらえるパパでありたい、心からそう思えてなりませんでした。

長谷川さんの描く世界は、昭和に彩られていて、私自身と重なる部分が多くいつも自分自身が感情移入してしまいますが、特にどっぷりと浸かってしまった感じです。
背表紙のセピア色の家族のポートレート、おめかしして出かけた動物園でしょうか?
確かに、自分自身が子供の頃、何故か動物園に行くときに、おめかしして出掛けた記憶があります。
文中のセピア色の部分は、天国のおとうちゃんとの再会したシーンですが、これも実体験とのこと。
不思議な体験は、子供の頃ってあるもので、信じれる気がします。

どのシーンをとっても、釘付けにされていましました。
ただ、残念なのは、子供に読み聞かせできないこと。
とても平常心で読み聞かせできるとは思えないからです。
世のお父さんに、是非一読して欲しい作品です。
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