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読み終わったあとに、スーッと心地よい風が吹いた気がした
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投稿日:2016/08/17 |
まず都会育ちで田舎もなく、両親も東京出身なので、うらやましい世界だなぁと思いました。
おじいさんと孫娘のかけがえのない、ひと夏の暮らしが、描かれていきます。
おじいさんの畑仕事を手伝ったり、ぱたぱたと飛び回りながら、やかましく歌いかける「おてんば鳥」に顔を見合わせて、声をたてて笑ったり。
昼は、木陰で木の葉のふれあう音や虫たちの音楽というジョージアの夏のしらべで耳と頭を満たして眠りに落ちる。
夕方。おじいさんはハーモニカを吹き、孫娘は歌う。いい音楽を聞かせてくれた虫たちのために。
病気になってしまったおじいさんは、おかあさんと孫娘の住むボルチモアに移り住みます。でもおじいさんは、悲しそう。そんなおじいさんの目を大きく輝かせたのは・・・
この絵本のような夏でなくても、そういえば虫の声に耳を澄ませたり、木々のふれあう音を心地よく感じたことはあったな、と思い出しています。
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本はこころの栄養
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投稿日:2015/04/01 |
裏表紙にある「あなたがとっておきの1さつにであえますように」というメッセージ。それを楽しい絵と心温まるエピソードで伝えてくれる。
この絵本のあとに、「マインズ・アイ」というポールフライシュマンの本を読んだ。
怪我で入院しているつくちゃんのさみしそうな言葉を聞いて、こなろうは、つくちゃんの一番したいこと、ピクニックをして、お花畑でおやつを食べたいな、という気持ちに合った絵本『ちょうたちのおちゃかい』を選ぶ。
それを読んだつくちゃんはにっこり笑顔。
「ほんをよむたび、びょういんがおはなばたけにかわって、わたし ちょうに なるのよ!まるで まほうに かかったみたい!」
「マインズ・アイ」は中高生向きだけど、本の力をテーマにしている点では、2冊とも同じ。
以前、ある方が、「本は人と人をつなげるもの」と言っていたけど、そんなステキな本や人との出会いが、これからも楽しみ。
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読み終わったあと、じわじわと心に沁みてくる
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投稿日:2015/03/31 |
下半身麻痺となり、老人がほとんどの療養所に入居する、まだ16歳の女の子、コートニーと88歳の元教師の女性、エルヴァとの出会い。
2人は、ガイドブックを読みながら、想像の中で、イタリア旅行を始める。
ちょうど、我が家の娘も春休み中に、イタリアに旅行に行き、行きたいな、と思っても、諸事情で行けない私は、内心うらやましくてたまらず、活発な娘を見て、何となく鬱々とした気持ちになっていた時にこの本を読んだ。
でもこの本を通して、エルヴァの豊かな人生に触れた。彼女の頭の中には、読書を通して得た想像力が詰まっている。そして、それをエルヴァは、生きる力に変え、イラつくコートニーの心の目を開かせていく。
想像力って人を強くするものだな、と思った。コートニーのような極めて厳しい障害ではなくても、人は誰でも自分の運命や、境遇を受け入れられないことがある。でも、想像力を使って、自分を頼みとして生きていこうと思う。
そして、エルヴァのような人は、私のまわりにも、いる。その方たちを人生の道標として、時には、弱くなることはあっても、また顔を上げて、心豊かな人生を送り、いずれは、エルヴァのように、人を導ける存在になっていこうと決意した。
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読んでスッキリ!
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投稿日:2014/09/02 |
夏。ごきげんなライオンはフランソワくんと一緒に海へ出発。汽車にもバスにも乗せてもらえない。でもちっちゃなおばあさんの車の荷台に飛び乗り、ステキなドライブ。おまわりさんに、ライオンを連れて、道をあるいてはいけないと、捕まりそう。決まりだから。
フランソワくんとおまわりさんと3人で、気球に乗って、海の上を飛んでいた。
雷でロープがちぎれ、船員たちに助けられたフランソワくんとおまわりさん。ライオンは1人気球に残され、北の果ての浜辺に着いた。ここの人たちの歓迎を受けて・・・
最後はみんながライオンを仲間として、受け入れてくれる。
車の荷台に乗り、ごきげんなライオン、星空にうっとりするライオン、船のラジオから聞こえる音楽を楽しむライオン。
思うようにいかなくても、誤解されても、ライオンみたいに、ごきげんでいれば、ステキなことが待っているんですね。
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かわいいお話
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投稿日:2014/09/02 |
森に住むねずみの家族。みち子が見つけた小さなアイロン。栗の木の根元にコンセントがあって・・・
みち子のしわだらけのハンカチにアイロンをかけると、ぴいんとなって、すみっこに小さな小さなりんごの模様がひとつ。
森の一本道を歩いていくと、ひめりんごの木の下にねずみの家があった。ねずみの子どもたちと食べるおやつは、小さな焼きりんご。バターとはちみつのにおい。美味しそう。
お手伝いのお礼にと、みち子のリボンにねずみがアイロンをかけると・・・こんぺいとうのような、銀色の星がリボンの上に並んだ。
星のきれいな晩には、アイロンも星の夢を見て、こんな模様ができる。
安房直子さんの作品は、本当にすてきです。伊藤正道さんの絵も温かくて、お話にぴったり。
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植物園を歩いているような絵本
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投稿日:2014/09/02 |
奥付に記載のある、この絵本に登場した植物がどれかと、照らし合わせながら、読み返してみた。緑のトンネル。樹齢250年のプラタナス樹齢400年のアカシア。エンジュの大木。ネムノキ・・・68種類!
老いた切り株から、ひこばえという、新しい命が生まれることも知った。
植物学者と少女さえらとの出会い。舞台は、パリの国立自然史博物館の植物園がモデル。日本に帰国することになった、さえら。上手にひまわりを育てた、さえらに植物学者は言う。ひまわりは君の心の中にしっかりと根をおろした。春夏秋冬、プラタナスの根は、250年、木を支えてきた。
さえらが去ったあと、冬の植物園で、さえらの春や夏の絵が、輝いている。そして、来年の夏には、さえらのひまわりの種を子どもたちに分け、夏の街のあちこちに笑顔が咲く。
今年の夏も終わり、季節は移ろいで行く。この絵本が私の心の中にしっかりと根をおろした。
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引き継がれていく木の命
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投稿日:2014/09/02 |
いせひでこさんの十数年来の創作モチーフ‘木と人‘をこの作品で結実させたという。淡い水彩画が、心地よく、チェロの音色のように、優しく語りかけてくる。
小鳥がさえずる練習して鳴くのを、ぐせりということを、知った。森を育てる仕事をしていたおじいさん。バイオリン、チェロ職人のお父さん。教会でチェロの音色を聞いて、チェロに心を奪われた息子のために、作ったチェロの音色は、紅茶のように、透明なあったかい色。
やがてチェロの先生になった息子の小さなチェロは、生徒たちの腕の中であたたかい音をだしているという。
忙しい現代だけど、何か大切なことを、思い出させてくれる、そんな作品でした。
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かわいいお話
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投稿日:2014/08/03 |
石井睦美さんの『しろうさぎとりんごの木』を読んで、ほかの作品も読んでみたい、と思って、手に取った作品。
親は、散らかった部屋を見て、「お片づけしなさい!」と言ってしまいます。でも子どもには、子どもの想像の世界があるんだな、と気づかせてくれます。
おかあさんのおんなのこへの対応が素敵!
カエルみたいな顔をしたカエルという名前の犬の絵も期待通り。
とろとろの甘酸っぱいあんのからんだミートボールもおいしそうです。
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ゆったりと深呼吸
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投稿日:2014/08/03 |
りんごの木が好きで、気になって読んでみました。
まだ赤ちゃんのしろうさぎ。可愛い好奇心いっぱいで、何もかもが新鮮な幸せな日々。
森の中にある、ちいさな家。玄関わきには、一本のりんごの木もある。
おとうさんとおかあさんに温かく見守られて、育っていくしろうさぎ。
何気ない日々の中で、ゆったりと流れる時間。
酒井駒子さんと、石井睦美さんの往復書簡も読みました。
酒井さんは、本の絵の半分くらい、山の中の小さな家で描いたそうです。ご本人も言っているように、うさぎの家族が暮らす森の中の空気や光が、伝わってきます。
うさぎのおかあさんの包容力は、石井さんのほかの作品にも、共通していますね。
裏表紙のタンポポの絵を見て、子どもたちが小さかった頃のゆったりした時間を思い出しました。
お二人の素敵の感性に触れて、幸せです。
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デンカショデンカショと元気よく!
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投稿日:2013/11/28 |
自分たちは、ろくろく食べるものもないのに、息子同様に可愛がっているねずみに、お正月の大切なお餅をごちそうしてあげて、ねずみがお相撲に強くなります。お友達にもごちそうするねずみ。それでどちらとも、勝負がつきません。気のいいねずみが、愛おしくなります。
「デンカショデンカショ」のかけ声が可愛く、、ぺったんぺったん、すっぽんすっぽんという擬態語の響きも心地よいです。
最後はおじいさんたちは、お金持ちになり、二匹のねずみは、相変わらず、仲良く相撲をとっているという結末で終わります。
心優しいおじいさん、おばあさんとねずみとの暖かい交流に、ほっとできます。
二俣英五郎さんの絵の雰囲気も大好きです。
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