パンやのみいちゃんは、朝からていねいに生地をこねます。 どすこい、どすこい、おいしくなあれ。 生地を丸める時も一生懸命。 どすこい、どすこい、くるくるりん。 慌てず、ゆっくり、すりあし、すすす。 つかれたみいちゃんは、パンが焼けるまで一寝入り。 おやまあ、なんと。夢の中でみいちゃんは、どすこいよこづなみいちゃんに!
『ねこはるすばん』(ほるぷ出版)の町田尚子さん、待ってましたの最新作。主役はもちろん猫。パンやのみいちゃんです。けれど、このみいちゃん。表紙を見てもわかるように、なぜだかとっても迫力があるのです。まるで、そう……おすもうさんみたい。朝から仕事前にしこをふみ、生地をつくる時は腰をしっかり落とし、開店までまったなし。不思議とマッチする「ねこ×パン×おすもう」の組み合わせはクセになりそう。
眠そうなみいちゃん、慎重なみいちゃん、夢を見るみいちゃん、気合いの入ったみいちゃん……。すみからすみまで、何度でも。みいちゃんの世界をたっぷり堪能してくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
みいちゃんは、グーパーグーパーきじをこねる。どすこいどすこい、おいしくなあれ。猫のみいちゃんがパンをつくるすがたは、なぜだかおすもうさんみたい! 見ているだけで楽しくなる、パンやのみいちゃんの朝がはじまります。
町田尚子さんの絵本はおもしろくて、大好きです。
この絵本は、町田尚子さんの絵画展で初めて読みましたが、町田さんが描かれる猫は、表情豊かで本当にステキです。
私が好きなみいちゃんは、気合いの入った表情を見せてくれる「まったなし」のページです。
みいちゃんの気合いの入りように、息子に絵本を読み聞かせながらも、「あぁ、また明日もしっかり働くかぁ」と思わせてくれます。 (ちびっこおばちゃまさん 40代・その他の方 男の子4歳)
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