まさるくんが友達と歩いていると、「きのしたまさるパン」という看板がありました。
「ねえ、みて! ぼくのなまえがかいてあるよ。」
看板をたどり細い道を入ると、そこにはパンやさんが。
なんと「きのしたまさるパン」とじぶんの名前がかかれた顔のパンがならんでいます。
まさるくんは何となくおもしろくありません。だって、ぼくの名前のパンなのに、こわそうだし、中はチョコじゃなくてあんこだし・・・。お客さんがいないなんて、なんだかじぶんが人気がないみたい。
お店のおばあさんに「かおはもっとかわいいほうがいいとおもいます」と意見したまさるくん。
「それじゃあ、どんなパンがいいのかつくってみてよ」と言われ、まさるくんはパンをつくることに。
できたパンはふくらみすぎてちょっと大きい。頭にかぶれちゃうくらい。
「おめんパン」をかぶって街に出たまさるくんは・・・?
名前のついた商品って、見つけるとたしかに気になる。しかもそれがフルネームで自分の名前とまったくいっしょだったら!? 顔の形だったら!? 気になってそわそわしちゃいますよね。
作者の飯森ミホさんの、すもうファンのお姉さんが国技館で買ってきた「しょうのすけもなか」を、飯森さんがてっきり「きむらしょうのすけもなか」だと勘違いしたことから生まれたユニークなお話。
パン好きな子にぜひどうぞ。最後にはちょっぴり心あたたまるオチがまっていますよ。
みんなは、じぶんの名前と顔のパン、食べてみたい!って思うかな?
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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<不思議な名前のパン屋さんの秘密とは……!?>
きのしたまさるパン、それは、怖い顔をしたパンを売っているパン屋さん。どうしてそんなパンを売っているのでしょう。
自分と同じ名前のパン屋さんをみつけた、きのしたまさる君は、気になって店をのぞいてみるのですが、いつ行っても、怖い顔のパンを買うお客さんなんかいません。心配するまさる君に、パン屋のおばあさんは、新しいパンを作るように頼みました。焼くとふくらむことを知らなかったまさる君が作ったパンは、人の顔よりも大きなパン。まさる君は、そのパンをお面にして売り込みに繰り出したり、友達と新しいお面パンを作ったりと大奮闘!!
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