おいも!
- 文:
- 石津 ちひろ
- 絵:
- 村上 康成
- 出版社:
- 小峰書店
絵本紹介
2022.09.02
暑さが少しずつやわらぎ、スーパーの野菜が夏野菜から秋を代表する野菜へ変わる季節。9月の季節テーマ「食欲の秋」にぴったりの美味しいものが描かれた絵本が集まりました。
秋の味覚の定番「おいも」から、サクサクのアップルパイ、国際色豊かな肉まんなどなど……。ここから先はぜひお腹を空かせて、美味しいものを横に置いて読んでみてください。見ているだけでグーっとお腹の鳴る、美味しい絵本をご賞味あれ!
この書籍を作った人
1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。
この書籍を作った人
1955年、岐阜県生まれ。創作絵本をはじめ、ワイルドライフアート、オリジナルグッズなどで独自の世界を展開する、自然派アーティスト。「ピンクとスノーじいさん」(徳間書店)、「プレゼント」(BL出版)、「ようこそ森へ」(徳間書店)で、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、「ピンク!パール!」(徳間書店)で、ブラティスラヴァ世界絵本原画展金牌、「なつのいけ」(ひかりのくに)で日本絵本賞大賞、「999ひきのきょうだいのおひっこし」(ひさかたチャイルド)が2012ドイツ児童文学賞にノミネートなど国内外で高く評価されている。主な作品に「星空キャンプ」(講談社)、「さかなつりにいこう!」(理論社)、「石のきもち」「くじらのバース」(ひさかたチャイルド)、新刊「どろんこ!どろんこ!」(講談社)など多数ある。伊豆高原と石垣島に、村上康成絵本ギャラリーがある。
この書籍を作った人
宮城県生まれ。武蔵野美術大学造形学部油絵科卒業。主な作品に『どんぐりノート』『まつぼっくりノート』『野の草なまえノート』(以上文化出版局)『うみにあいに』『コロコロどんぐりみゅーじあむ』(以上アリス館)『どんぐり見聞録』(山と渓谷社)「どーんと やさい」シリーズ(童心社)などがある。
この書籍を作った人
2005年京都精華大学デザイン学科卒業後、グラフィックデザイナーを経て2008年にイラストレーターとして独立。2011年はらぺこめがねを結成。絵本に『フルーツポンチ』(ニジノ絵本屋)、『やきそばばんばん』(あかね書房)、『くだものさがしもの』(PHP研究所)、『かんぱい よっぱらい』(岩崎書店)、『みんなのおすし』(ポプラ社)、『にくのくに』(教育画劇)などがある。また、「ごちそんぐDJの音楽」(DJみそしるとMCごはん)のジャケットアートを担当するなど「食べ物と人」をテーマに幅広く活動している。
みどころ
「すもうたいかい。さんかぼしゅう。いちばんつよいよこづなにかてるものはいるかな? ゆうしょうしょうひん こめだわら1ぴょう」
こんなチラシを、かばのポポのところに、鳥がくわえてやってきました。
みんな待ってるよ、と言われてポポが丘の上にむかうと・・・
きつね、ぞう、うさぎ、くま、ぶた、わにの仲間たちは、さっそくすもうの練習中。
「はっけよーい のこった!」
いよいよ日曜日。相撲大会の日。
強い横綱に全く歯がたたないポポたちは、一計を案じて「ぞうとぶわきくぽやま」に大変身。さて、ポポたちは横綱に勝てるでしょうか?
どちらが勝ったかは本を読んでのお楽しみ・・・。
とにかく米俵1ぴょうを手に入れたポポたち、大喜びでお寿司をつくることにします。
まずは酢飯をつくり、にぎり寿司に、のりまき、いなり寿司、最後はどーんと、ちらし寿司!
1ぴょうのお米をぜんぶつかったら、1000貫のにぎり寿司、100本ののりまき、500個のいなり寿司、100人前のちらし寿司ができちゃった!
そのお寿司で、ポポたちが最後にした「ひとしごと」とは!?
かばのポポとゆかいな仲間たちの「ポポくん」シリーズ、第5弾。
『ポポくんのミックスジュース』や『ポポくんのかきごおり』でも、いろんなジュースやかきごおりが「並べられる」場面がみどころでしたが、本書はさらに磨きがかかって、数えられないくらいたくさんのお寿司が並べられます!
おまけに酢飯や、のりまきなど、いろんな寿司のつくり方が紹介されているのもポイント。
読んだら、きっとお寿司をつくりたくなりますよ。
ストーリーで楽しめ、かわいい絵柄で楽しめ、寿司づくりの手順までわかっちゃう、“3度おいしい”絵本です。
この書籍を作った人
ふくだとしお(toto) 1971年大阪生まれ。ふくだあきこ(acco) 1978年宝塚生まれ。accototoのユニットで絵本、絵画、壁画など様々な作品を手掛けている。また、動物をモチーフとしたタオルや陶器など子ども向けの雑貨も展開している。絵本の作品に、「うしろにいるのだあれ」シリーズ(幻冬舎)、『とんでいったりんご』『ピネくんとさかなのおうち』(学習研究社)、『ぴっちゃんぽっちゃん』『きょうのそらはどんなそら』(大日本図書)、『ほら、そっくり』(教育画劇)など多数がある。
この書籍を作った人
堺市に生まれる。嵯峨美術短期大学洋画科卒業。テキスタイルなどのデザイナーをへて、インターナショナルアカデミー絵本教室に学ぶ。作品には、『あっちゃんあがつく』(原案・みねよう)『しりとりしましょ!』『おしゃべりさん』『おかしなおかしなおかしのはなし』『へんてこかぞえうた 1ちゃんいちにち』『どっきりかぞえうた ちょっぴりこわいぞ』(うた・高木あきこ)『きしわだのだんじりまつり』(作・なかむらしょうこ)『たべものかるた』(原案・みねよう)─以上リーブル 『ぎゅうって』『よーい よーい よい』『あぶくたった』『おべんとうばこのうた』─以上ひさかたチャイルド『たこやきようちえん』(ポプラ社)『べべべんべんとう』(教育画劇)『おいしい おと なぁに?』(あかね書房)『まほうのでんしレンジ』(原案・たかおかまりこ ひかりのくに)『てんとうむしのはじめてのレストラン』(アリス館)『まんまるおつきさん』(作・ねじめ正一 偕成社)『おはなし だいどころ』『おはなし きょうしつ』(以上PHP研究所)『十二支のかぞえうた』(佼成出版)『子どもと楽しむ行事とあそびのえほん』(産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞 のら書店)など多数。
この書籍を作った人
絵とデザインの仕事を中心に、近年は空間デザインのアートディレクションやモザイクタイルの壁画など、幅広い仕事を手がける。様々な素材を組み合わせた作品は、ガラクタを集めたオーケストラのように、にぎやかで楽しいハーモニーを奏でる。「とびだすえほん たべるのだあれ?」「トトのかんぱい」「パタンパ!」「ピーターとおおかみ」刊行。2021年「とびだすえほん たべるのだあれ?」A’ Design Award 金賞、Indigo Design Award 金賞/2018年「ソレイユ川崎・それいゆ保育園」キッズデザイン賞/2009年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展 入選
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。児童文学や絵本の翻訳にたずさわる。おもな作品に『きみはたいせつ』『フランクリンの空とぶ本やさん』のシリーズ(いずれもBL出版)や『キャラメル色のわたし』『地球のことをおしえてあげる』(いずれも鈴木出版)、『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』(あすなろ書房)、『わたしたちだけのときは』(岩波書店)、『サディがいるよ』(福音館書店)、『いえのなかと いえのそとで』(廣済堂あかつき)など多数。やまねこ翻訳クラブ会員。山形県在住。