いち にの さん!
- 作・絵:
- スギヤマ カナヨ
- 出版社:
- 童心社
絵本紹介
2025.08.19
夏休みも後半戦。親子でたっぷりと過ごせる貴重な日々とはいえ、やっぱり長い! ママ・パパもお疲れが出る頃かもしれませんね。この暑さの中、お出かけや外遊びは億劫、でも家の中だと息が詰まる……そんな日におすすめなのが、涼しい図書館や書店。たくさんの絵本のなかから、一緒に読みたい絵本を選ぶのも楽しいひとときです。
そこでこの夏の新刊の絵本をピックアップしました。
『いち にの さん!』は日本語、中国語、ベトナム語、韓国語、フィリピノ語、ポルトガル語、英語、ネパール語、スペイン語の9言語と手話で書かれた多言語あかちゃん絵本。これからたくさんの外国語に触れていく子どもたち、耳で、イラストで感覚的に世界を体験できます。
草むらに棲む昆虫にとって脅威のオオカマキリ。生き残りをかけた過酷な幼虫時代を経て、草むらの王者になるまで、一筋縄ではいかない一生を描いた『おおかまきりのなつ』は、昆虫採集の前や後に読んでみると、虫への目線に変化をもたらしそうです。
ほか、不思議な空想絵本、大人気の「ウォーリーをさがせ!」シリーズなど、子どもたちが夢中になること請け合いの絵本が勢揃い。気になる一冊、手にとってみてくださいね。
出版社からの内容紹介
いち にの さん! ぼん! おおきくなった!
この絵本は、9つの言葉で書いてあります。日本語、中国語、ベトナム語、韓国語、フィリピノ語、ポルトガル語、英語、ネパール語、スペイン語です。日本語ではない言葉を話す人にも楽しんでもらえるように作りました。言葉を読まなくても、絵を見ておしゃべりするのでもいいのです。
日本ではじめて出版される「多言語あかちゃん絵本」!
【童心社ウェブサイトでは、以下が公開されています】
・各国語の読み方を音声で聞くことができます
・各国語の読み方のページ(本書22?23ページ)をダウンロードできます
・手話による読み聞かせ動画を公開しています
・視覚に障害のある方へのデータご利用サービスがあります
各国語翻訳者:唐亜明(中国語)/田崎広野(ベトナム語)/大竹聖美(韓国語)/栗原陽紀、Angel Tuason(フィリピノ語)/Jose Koueti Aizawa(ポルトガル語)/Susan E. Jones(英語)/野津治仁(ネパール語)/F. Javier de Esteban Baquedano(スペイン語)
この書籍を作った人
静岡県生まれ。東京学芸大学初等科美術卒業。『ペンギンの本』(講談社)で講談社出版文化賞受賞。主な作品に『K・スギャーマ博士の動物図鑑』『K・スギャーマ博士の植物図鑑』(共に絵本館)、『ゾウの本』『ネコの本』『てがみはすてきなおくりもの』『山に木を植えました』(以上、講談社)、『ぼくのおべんとう』『わたしのおべんとう』『やっぱり犬がほしい』(以上、アリス館)、『てんとうむしさんちのただいま』『わくわくへんしんハウス』(共に教育画劇)、『あかちゃんがうまれたらなるなるなんになる?』(ポプラ社)、『ほんちゃん』(偕成社)、『うんこいってきます!』『きょうふのわすれものチェック!』(佼成出版社)、『おまかせ!ヨーチェンジャー』(小学館)など多数。
出版社からの内容紹介
\親子でいっしょに、おもわず笑えるごっこ遊びが詰まったおはなし絵本!/
生活習慣を身につけ始める1歳半〜3歳ごろは、イヤイヤ期も重なり、親も子どももたいへんな時期。
そんなときに読んでもらいたい、毎日の生活習慣に親子で楽しくチャレンジできる絵本シリーズができました。
子育てインフルエンサー・木下ゆーきの、子どもとの遊びの中から生まれたアイディア満載です。
<おこさまレストラン>
ここはおこさまレストラン。
おこさまだけにはとくべつにいろんなコックさんが
ごはんを運んできてくれるよ。
今日はどんなコックさんがきてくれるかな?
●シリーズ紹介
<ハブラシロケット>
おててスイッチを押してハブラシロケットを発射すれば、みーんな歯みがきに夢中!
<トイレドライブ>
ズボンのハンドルをもって、トイレカーでドライブへ出発!と思ったら怪獣が追いかけてきて…。トイレが好きになる1冊。
この書籍を作った人
静岡県出身 イラストレイターとしてコラージュを用い、書籍や広告で活動。「うわのそらいおん」(金の星社)で絵本作家デビュー。 同著で第6回静岡書店大賞受賞。 その他の著書に「しろちゃんしろねこおしゃれずき」(絵本塾出版) 「へんしん!いろいろれっしゃ」(交通新聞社)「おててだあれ?」(角川書店)「ボッチャマンはきみだ!」「できるぞう できたぞう」(文化工房)など。
出版社からの内容紹介
ルーシーのたんじょうびに、おばさんが新しいワンピースを買ってくれることになりました。お店には、ありとあらゆるワンピースがそろっています。きらきらワンピース、ふりふりワンピース、おしゃれなワンピースに、おちゃめなワンピース、ようせいになれるワンピースに、ようかいになれるワンピースまで! でも、ルーシーはどれもピンときません。ルーシーが欲しいのは、道で拾った宝物をなんでもしまえる、ポケットがたくさんついた服なのです。
前半はいろんなワンピースにウキウキ、後半はいろんな宝物にワクワク!
化石に小石、虫のぬけがら、きれいな貝がら、ふしぎなたねや、なぞのほね、それからそれから……。ルーシーがこの世界に埋まっている宝物をたくさん挙げてみせるページはとくに心がおどります。いつも心とポケットに宝物をつめこんでいる、探検好きの子どもたちに捧げます。
この書籍を作った人
マーティン・ハンドフォード(Martin Handford):1956年、ロンドンのハムステッドに生まれる。子どものころから、群衆やこみいった状況の絵を描くことに多くの時間を費やす。キングストンおよびメイドストン美術大学を卒業後、イラストレーターとして数々の展覧会で入賞を果たす。国内はもとよりヨーロッパにおいてもその才能を認められ、絵本デビュー作『ウォーリーをさがせ!』が大ヒット。以来、「ウォーリー」シリーズ7タイトルを刊行し、赤と白のしましまを着たウォーリーは世界中で人気者に。
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本・物語の翻訳を中心に活動している。絵本の翻訳に『わすれられない おくりもの』『どんなに きみがすきだか あててごらん』『だめよ、デイビッド!』『おじいちゃんのゆめのしま』『60秒のきせき一子ネコがつくったピアノ曲一』(いずれも評論社)など多数。
文/竹原雅子 編集/木村春子