姿を巧みに隠し忍びよる戦争のこわさ、おそろしさを伝える絵本。深みのある文章と、力強い絵で静かに語りかけます。
中学生向けの読み聞かせで、メンバーがセレクトした作品。
一応、長崎への修学旅行の事前学習という位置付けで、
原爆や戦争をテーマにという学校からのリクエストに沿った選書です。
原題は『Why War Is Never a Good Idea』。
この原文の力強さをまずかみしめたいです。
戦争とはどういうものなのかを、穏やかな人々の生活の様子や
生き物たちの営みと対比させて語ります。
戦争のしみこんだ水、という不気味な絵が、リアリティを持った迫力です。
さりげなく、広島や長崎も描かれているような気がします。
不気味な存在としての戦争を体感できると思います。 (レイラさん 40代・ママ 男の子16歳、男の子14歳)
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