空気のよく澄んだ気持ちのいい青い空。
こんなに晴れた日は、「おいもほり」にぴったり!
仲良しの柴犬ゴマとキナコは、おいもほりに行くことを決めました。
ブルーとピンクの色ちがいのお洋服、長ぐつ、軍手はもちろんおそろいで滑り止めの部分がにくきゅう型の犬用のもの、そして水筒、リュックにおいも用のビニール袋。ふたりとも準備はバッチリ。
準備って本当に楽しいですよね。ワクワク、テンションがあがります!
次の日は快晴、待ちに待った「おいもほり日和」。
朝から元気いっぱいのキナコにひきかえ、昨晩のテンションはどこへやら、ゴマはまだ夢の中。しっかり者のキナコがゴマに朝ごはんを食べさせて、二人でようやく準備完了。おいも畑に到着したふたりは、仲良くおいもほりをはじめます。
・・・ところが、はじめるやいなや、
「キナコに なんか まけないぞー!」「ゴマに なんか まけないわよー!」とふたりともお互いはりあって、おいもほり対決をはじめちゃいましたよ。さて、負けず嫌いのふたりは一体どんなおいもをほりあてるのでしょう?ふたりともそれぞれ全く違う驚きのおいもをほりあてます。
そして、実はそのあとにちょっとした大事件も起きてしまいます。それは読んでのお楽しみ。
ほそいさつきさんの描く愛くるしいゴマとキナコにすっかり夢中です。
表情豊かなゴマとキナコのかわいいこと。なんでもふたりお揃いのお部屋も最高にかわいい!おいもほりの秋にぴったり。焼き芋が食べたくなっちゃう絵本です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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「明日はおいもほりにぴったりのいい天気になるでしょう」天気予報を聞いたゴマとキナコは、おいもほりに行くことにしました。軍手や長靴、リュックなど、おいもほりに必要なものを準備します。ところが、ふたりはわくわくしすぎて、夜になってもなかなか眠れません。
次の日の朝、さっそくおいもほりにでかけました。畑に着くと、「おいもほりたいけつ」が始まって、ふたりは一生懸命おいもをひっぱります。すると、おおきなおいもと、たくさんのおいもがとれました。
ところが、おいもがぬけた勢いで、キナコがどこかに飛んでいってしまいました。キナコを必死で探すゴマ。すると、どこからかキナコの声が聞こえてきました。キナコは、深い穴の中に落ちてしまったのです。穴の中は、暗くて今にも何かでてきそう。暗闇にだんだんと目が慣れてきたキナコ。するとその穴の中には……?
楽しいおいもほりの一日を描いた、秋にぴったりの一冊です。
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