絵本「でんしゃのひみつ」シリーズ第2弾。
時刻表の発行元としても知られる交通新聞社さんが手がけているとなれば、自然と期待も高まりますよね。前作でスポットが当てられた「ドクターイエロー」も、鉄道ファンの子どもたちにはたまらなかったでしょうが、今回も心躍るページが満載です!
テーマは「新幹線の1日」。時計の表示とともに、運転士さんの仕事からホーム、車内の様子など様々な視点で1日を追いかけるのです。
朝の7時29分、東京行きののぞみ8号は、定刻通りに博多駅を出発します。最高時速300kmで走るN700A新幹線(N700系にとても似ているけど、先頭の青いラインがN700系より長いそう)が颯爽と山陽区間を走り抜けます。新大阪ではJR西日本の運転士さんからJR東海の運転士さんへ運転が引き継がれ、東京に向かいます。
ところで、のぞみ8号がどこを走っているのか、安全に走っているのかどうか、どこで管理をしているのか知っていますか?
それが秘密の「指令所」なのです。
めったに見ることのない指令所、中はどうなっているのでしょうか。
気になるその全貌を観音開きにして特別に大公開!!
ふむふむ、ここは全ての新幹線の情報をコントロールする、いわば新幹線の「頭脳」なんですね。
無事定刻通り午前12時33分、東京に到着したのぞみ8号。
長旅、お疲れ様!・・・なんて言っている暇はありません。
車内がきれいにお掃除された後、今度はのぞみ35号となって博多へ折り返して行くのです。
その後はというと・・・?
息子の影響ですっかり鉄道好きとなってしまった私、このままだと全てを説明しかねませんのでこの辺で。
後はじっくりと手にとってお楽しみくださいね。
明確でわかりやすい絵に、細かな豆知識。そして、巻末に収められた親子で楽しめる「もっと知りたい新幹線のこと」コーナーなど、大満足の内容です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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