ウェン王子とトラ」 みんなの声

ウェン王子とトラ 作・絵:チェン・ジャンホン
訳:平岡 敦
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2007年06月
ISBN:9784198623531
評価スコア 4.81
評価ランキング 280
みんなの声 総数 100
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100件見つかりました

  • 子供の反応が・・・

    • ぽめらにーさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、女の子3歳

     親が子を思う気持ちがよく表現されており、感動しました。
    特に、二人の母(トラの母と実母)と同時に対面するときの
    三者の気持ちを想像すると胸が詰まる思いです。
     しかし、何分、子供の反応が今ひとつで・・・すみません。
    私自身もレビューで期待しすぎたのかしら。
     ラストで自分の子をまたトラに預けにやってくるところは、
    感動的です。
     でも、ちょっと子供目線で見てしまい、いいのかなぁ・・・なんて少し考えてしまいました。
     実母と引き離された感がありはしないかと・・・
     それから、立派な王子になるためにトラとして学ばなければならないことってなんだろう?
     大事な幼少期にトラのお母さんの愛情をたっぷり受けるのも悪くはないでしょうが、実母や実父のとの関わりや体験は後からでもいいのかな?とか。
     あまのじゃくですみません(笑)
     
     でも、もう何回か読み聞かせてみようと思っています。
    読後の感想が「うん、よかったよ」だけだったので、まだまだ
    読みが私同様浅いのかもしれません。
     それから、あとがきが良かったです。
     中国殷王朝の時代の青銅器(トラの口の中に人が入ってる)を見て、作者がこのお話を思いついたとか。
     この青銅器の背景にこのお話が本当にあったと想像するとなんだかとっても感慨深い気持ちになりました。

    投稿日:2011/01/30

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  • 高評価のわけが分かりました

    • 環菜さん
    • 20代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子4歳、男の子2歳

    絵本ナビの評価でランキング1位であることから、ずっと読んでみたいと思っていたところ、図書館で見つけたので迷わず手に取り読みました。

    どこかの国の昔話かと思えば、発行は2007年。驚きでした。古風で、ずっと受け継がれてきたかのような、物語の「芯」を感じたからです。

    トラの母親の悲しみや怒り、怖がらずに森へ出向いた幼いウェン王子、そしてウェン王子とトラのあいだに確かに芽生えた愛情の温かさ。
    心に染み渡りました。

    そしてまさか、あんなに大きく成長するまで森で暮らしていたとは。予想外。
    最後、父親となったウェンがとった行動もまた予想外。予想外。

    ラストまでドキドキが止まりませんでした。
    読み終わったあとの、程よい余韻も忘れられません。

    迫力のある絵なので、今はまだ下の息子が怖がってしまうかも・・・と思ったので、もう少し大きくなったら、我が息子たちにもぜひ読んであげたいと思います。

    素敵な絵本に出会えて幸せです。

    投稿日:2011/01/05

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    1
  • 絵本の醍醐味を味わえます!

    こちらでの評判が良かったので、読んでみました。評判が良いのも納得です。

    絵本の良さ、醍醐味というのは、絵を見ることで、文章には書かれていない部分を想像させてくれたり、文章を引き立たせてくれたりする所だと思っているのですが、そういった意味で、この本は、まさに「これぞ、絵本の醍醐味!」と思える、絵本ならではの良さが味わえる一冊です。

    子供だけでなく、大人までもが、引き込まれる迫力のある、すばらしい絵。絵を追っていくだけで、ストーリーがわかりますので、読み聞かせには、とても良い、お勧め本です。

    ストーリーも素晴らしい。
    我が子を慈しむ心は、人間の親であっても、虎の親であっても変わらないということ。親子の関係はそれが本当の親子でなくても、信頼関係よって成り立ち、深まるということ。親は愛情を持って育てれば、それは子に伝わり、そして子は親から受けたその愛情を裏切らないということ…。憎しみからは何も生まれない…ということ。親子関係だけではなく、社会一般に言えることを、この本は教えてくれます。

    ラストもこれからも続く愛情、信頼を示唆していて、とても素敵です。

    確かに、どなたかが仰っていたように、大型絵本であるので、遠くにある文字は読みづらいというのは有りますが、是非、お子さんと読んでみてください。オススメの一冊です。

    投稿日:2010/10/01

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  • ごめんなさい

    • AAさん
    • 30代
    • ママ
    • 山口県
    • 女の子9歳、女の子6歳

    全員が5つ星をつけているの中で4つ星をつけます。空気を読んで、5つつけようかと思ったのですが、自分はそこまで感動出来なかったのです。

    みなさんのレビューを読んで期待しすぎたのと、子供の反応がいまひとつだったのが4つの理由です。
    絵も素晴らしく、内容も壮大、絵本すべてにおいて品格を感じる、と何一つケチのつけようのない本で、プレゼントにもらったら「ありがとう!」と喜ぶと思います。
    虎との絆ができて、その関係がずっと続いていくというラストには感動しました。
    ただ、スケールが大きすぎるせいか共感できなく、どことなく遠い世界の話のようで、自分の中にしっくりこなかったのです。

    とってもナンセンスな話は受け入れることができるのに、この話は妙にリアルなだけに矛盾をほっておけない気持ちが出てきてしまって・・・。

    投稿日:2010/09/15

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    1
  • ダイナミックな絵に引き込まれます

    迫力ある絵が文章以上に物語を語っています。

    子供もその絵の凄まじさに引き込まれてじっと見入っていました。

    これほど顛末が気になる絵本に出会ったのは久々です。

    投稿日:2010/04/11

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  • 迫力!!

    娘のリクエストで借りてきた本です。
    表紙とタイトルだけでは、なかなか中身まで想像できなかったのですが
    実にスケールの大きな迫力ある物語でした。
    すごい眼力のトラに、娘はなんだか怖気づいてしまい
    一度読んだきり二度と読むことはなかったです^_^;

    母トラのいろいろな気持ちを想像できるという点においては
    どちらかと言うと大人向けの絵本かもしれません。

    投稿日:2010/03/19

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  • 愛は憎しみにも勝る

    所用で海外に行くことになり、海の向こうで待つ娘のためにプレゼントしたのが、この絵本です。「どこにいても、ママはいつもいっしょにいるよ」・・・そんな気持ちを込めて。

     母トラの怒り、悲しみを思うと、人間として、本当に胸が痛みますが、我が子を思う母の愛は、永久のもの。ウェン王子の瞳の中に、我が子を見出した母トラの心に、再び母としてのやさしさが、我が子への慈しみが、あふれてきます。愛は憎しみにも勝る、母の愛は人も動物も同じ、なのですね。

     寅年の今年、この絵本に出会えたことを心からしあわせに思っています。

    投稿日:2010/01/20

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  • 迫力と説得力のある絵

    まずは、表紙の絵の迫力に圧倒されて本を開いたら、絵の素晴らしさと話の展開の見事さに飲み込まれてしまいました。
    自分の子どもたちを人間に殺されてしまって、人を憎むようになった母親のトラ。
    村を襲い、人や家畜を食い殺していくのですが、それに対して王様はわが子を差し出します。
    けなげな幼子にトラはやさしさを取り戻します。
    物語もさることながら、描かれている表情が良い。ふすま絵のように描かれている絵の眼、表情に素晴らしい説得力を感じました。
    憎み合うこととやさしさ、見事にあらさしていると思います。
    見開きページの中での、絵の組み込み方も見事。
    眼は口ほどにものを言い。読み聞かせを絵がカバーしてあまりある絵本です。

    投稿日:2010/01/19

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    1
  • 品格のある雄々しい姿に成長

     パリのセルニュスキ美術館所蔵の青銅器(殷代)〈雌トラ〉という作品と中国の赤ちゃんの時トラに育てられた子文(ジウェン)という男の子の伝説を合わせた作者の創作です。
     
     こどもたちを人間の猟師に殺された母トラが、
     その憎しみから人間の村を襲い、
     その国の王は占い師の言うことに従い
     ウェン王子(4・5歳位?)をトラに差し出すことに…。

     占い師の言うことには、“トラは王子に何もしない”
     これを聞いて、王子は幼いながらも父の心配をよそに森の奥へ。

     トラと王子の出会いの場面は、ドキドキでした。
     トラの母性がよみがえり、王子にトラとして学ばなければならない事を教える生活。
     月日が流れ、王子はトラに一番近いたくましい少年に…。
     
     虎は、雌だけで子育てをし、生後2年で子は独立するそうです。
     「虎の子」と言うくらい、自分の子を非常に大事にするそうです。
     成長したウェン王子を見るにつけ、獣も人間もなく、品格のある雄々しい姿に成長していて感動しました。
     読者も母トラも救われるエンディングに、この絵本の完成度の高さを感じます。
     絵が、本物(中国画)に接した感動を与えてくれます。
     トラのかくれがのページは圧巻です。
     表紙絵は、この絵本の核となる最も素敵なシーンを使っていて、表紙を見ただけで、この感動がいつの時でも蘇ってくることでしょう。
     息子は、「かっこいい」を連呼していました。

    投稿日:2009/09/25

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    1
  • 切なく胸がしめつけられるような思い

    前から気になっていた本です。

    人間に子どもたちを殺されてしまって人間を憎んでいるトラ。

    息子は「憎くて」の「憎い」という言葉がわからないと言っていました。

    この場合のトラの気持ちは「殺してしまいたいほど」ということでしょうか。そのまま息子には説明しました。

    大型の絵本なので、トラの表情にも迫力が感じられます。

    トラが憎しみを抑えられず、村を襲う姿はとても切なかったし、悲痛でした。

    そして、トラを抑えるために、ウェン王子をいけにえに出すという選択。

    これも、親としては身を切られるような思いがしました。

    トラが母親の気持ちを取り戻したところではほっとする思いでしたが、その後はどうなるのだろう?とその先がとても気になりました。

    動物であれ、人間であれ、子どもを大切に思う気持ちは同じなのかもしれません。

    母親としては、トラの気持ちもわかり、またウェン王子の母の気持ちも理解できて、非常に切なく胸がしめつけられるような思いがしました。

    投稿日:2009/02/25

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