さっちゃんのまほうのて」 みんなの声

さっちゃんのまほうのて 作・絵:たばた せいいち
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1985年10月
ISBN:9784033304106
評価スコア 4.89
評価ランキング 11
みんなの声 総数 181
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181件見つかりました

  • 持つことの大切さ

    障害を持つ人の気持ち、障害を持つ人の親の気持ち、障害を持つ人と係りあっている人の気持ち。この本を読んでいて其々の立場の人の気持ちをいろいろ考えさせられました。恐らく障害を持つ人の気持ちは、到底計り知れないであろうと思います、又その親の気持ちというものも。子供にさっちゃんのように訊ねられれば母親は障害そのものを自分の性だと自分自身を責めてしまいがちになりそうですが、この本の両親は子供のすべてを受け入れて愛情を示している。どんな子供にも迷いの無い親の愛情、真実の言葉はとても大切な事だと思います。
    幼いさっちゃんも現実にある自分自身を受け入れる時間が必要であり、幼稚園に行かなくなっても急かすでもなくさりげなく見守る人たちの暖かさが伝わってきます。私の息子も他の人をさりげなく見守れる暖かい人に育ってほしいと思います。又、私も子供の気持ちを尊重して待ってやれる親になりたいと思います。

    投稿日:2006/09/12

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  • 子供たちと一緒に考えたい

    もし、さっちゃんが自分の娘だったら、こんな風にさっちゃんにゆびができなかったことを
    説明できただろうか...と思いました。
    さっちゃんのお母さんとお父さんの強さ、優しさ。
    私も母親として、このような強さや優しさを持ちたいと思います。
    我が家の子供たちも、これから様々な人たちと出会うことでしょう。
    人を傷つけたり、自分を傷つけられたりすることの寂しさ、人を受け入れる心の広さ、
    そのままの自分を受け入れてもらう喜びを一緒に学んでいきたいなぁ..と思う絵本でした。

    投稿日:2006/07/16

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  • 今の気持ちを忘れないで欲しい

    下の娘にはちょっと難しい本の様でした。
    障害のあるお子さんとの係わり合う機会があったある日、私は 前もって子供に何と説明すればよいのか戸惑いました。
    結局、子供には説明は出来ませんでした。
    でも、子供は 障害など気にせずに、たんなる友達にすぎなかったので 反対に質問などなく「今日は楽しかったよ!」という一言が返ってきました。
    親が思っていた以上の反応でもありました。

    その時と同じ様に、本を読んであげると「なぜ 手が他の子と違うといじわるされるの?」という質問でした。創造もつかない反応でした。
    私としては、娘が「何故さっちゃんは 皆と手が違うの?」と質問するだろうと思っていたからです。

    声を出して読んであげてると、私自身の目には涙がたまり・・・声が震えていました。
    親子共々 良い勉強ができました。

    投稿日:2006/07/08

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  • いつかきっと

    • あおかんさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 女の子5歳、男の子3歳

    我が子たちは身近に障害をもった方と出会ったことがありません。来年小学校にあがるにあたり、きっといろんなお友達がいるだろうと思い、ぜひ入学前に読んでおきたい1冊でした。
    ところがタイミングよく娘が自分で図書館から借りてきました。どうも「まほうのて」という題名が気に入ったみたいです。忙しい時間帯だったので自分で先に少しだけ読んでいました。すると叫ぶではないですか、「おかあさん!さっちゃんのゆびがないよぉ」と。素直におどろいていました。そしてやはり聞かれました。「なんでないん?」・・・。これは忙しい手を止めて読むしかないと思い読み聞かせました。「おなかのなかでけがをしたんだよ」…娘も納得。最初はかわいそうだねと言っていた娘ですが、最後には、お友達がいっぱいいていいね。手をつないでみたいな。と感想を述べておりました。
    いつかきっと、この本のことを思い出すときがくるでしょう。そんな心に残る1冊でした。

    投稿日:2006/07/01

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  • 親子それぞれに感じるところがある作品

    • まゆのんさん
    • 30代
    • ママ
    • 三重県
    • 女の子6歳、男の子2歳

    障害の有無に関係なく、みんなそれぞれに夢を持ち、それぞれの思いを持って、かけがえのない自分の人生を一生懸命に生きてるってこと。
    当たり前のことだけれど、改めて気付かせてくれる本でした。

    6歳の娘は読み聞かせ後、「さっちゃんは手の指ないけど、お母さんごっこのお母さん役も出来ると思うし、本当のお母さんにもなれるやんな?私もお母さんになれるんかな、お料理勉強せんとなれへんかな」と感想を言いました。
    障害について扱った本であり、娘には少し重いテーマかなとも思いましたが、娘は、さっちゃんの持つ障害そのものにではなく、さっちゃんの「夢」の方に思いを向けたようでした。

    この本は、「母」としての私自身も深く考えさせられた本です。
    さっちゃんのお母さんが「さちこはお母さんのお腹にいるときにけがをしてしまったの」「さちこの指は一生無いままなのよ」と真正面からさっちゃんに告げたとき、涙が出ました。
    障害についてではなくても、我が子に厳しい現実を伝えなければならない場面が、これから先、私にも出てくるかもしれません。その時、さっちゃんのお母さんのような勇気が持てるだろうか。自身が悲しみや苦しみを抱えていたとしても、母として我が子の存在をありのままに受け入れ、守り包む強さが私にはあるだろうか。そう自問すればするほど、また涙が出ました。

    さっちゃんのお父さんが、さっちゃんと手をつないだときに言った言葉も印象的です。

    私も我が子と手をつなぐことが多いですが、今まで何気なくつないでいた手。かけがえのない我が子の手から、優しさや幸せやパワーが自分にも流れていることに気付きました。この気付きで、私の子育てが少しいい方向に変わりそうな気がしました。

    投稿日:2006/06/22

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  • 千秋君と同じだなー。

    この本は、私が、幼い時から、慣れ親しんで、来た本です。
    つい最近、彼氏に、この本を、紹介した時に、NHKの、「天才てれびくんMAX」に、てれび戦士として、出演中の、千秋レイシー君の事を、思い出しました。
    彼も、また、司会者や、同僚のてれび戦士から、さっちゃんが、まりちゃん達にかけられたような、ひどい言葉を、かけられたのです。
    私は、この本を読んで、彼にこう言ってあげたいと、思いました。
    「さっちゃんも、辛さを乗り越えられたんだから、千秋君も、辛さを、乗り越えて!お兄ちゃんも、ついてるんだから!」と。

    投稿日:2006/05/13

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  • みんなに読んでもらいたい

    とても重いテーマをやさしい愛で包んで伝えてくれる絵本です。
    大人であり親である私は、とても心を打たれました。
    直接のお知り合いではありませんが(娘のお友達のお友達に)、さっちゃんと同じ障害を持つお子さんがいます。
    お母さんは、我が子が、たくましく生きる力を持って欲しいと願い、大変一生懸命子育てをされているそうです。
    きっと、その子は、さっちゃんのように、たくさん愛を受けて元気に育っているのだな、とこの本を読んだ後、思い起こしました。

    大人にも子供にも、みんなに読んで欲しい本です。
    でも、子供によっては、理解したり受け入れたりすることの出来る年齢が違うかもしれません。
    どうぞ、読みきかせるのに最も適した時期を選んで読んであげてください。

    投稿日:2006/04/27

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  • 皆、本当は仲良くしたかったんだね。

    • 佐保姫さん
    • 30代
    • ママ
    • 秋田県
    • 女の子4歳

    読み終わったあとの娘の感想でした。

    あまり、こういった感想を言う子ではないので、聞いていて思うところがあったのでしょう。
    (ふだんは、おもしろかったぁ。楽しかった。か黙ってニコニコ笑うかどちらかが多いです。『スーホの白い馬』を読んだときはその後、しばらく「かわいそうだから」と読んで欲しがりませんでしたが、それとも反応は違いました)

    指がない手というのを絵本としても初めて触れて、驚いたようです。読んでいる途中に「この手なの」と聞いてきました。

    こういう本は親のうんちくをたれない方針なので、(絵本自体の力が損なわれる気がするのです。もちろん、質問されたら答えます)今回もとりたてて何も説明はしませんでしが。

    でも、心に残ったのだと思います。

    投稿日:2006/04/14

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  • 心に残ると良いのですが

    • わん!さん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子6歳、男の子3歳

    我が家の長男が先日ひどい転び方をし、1ヶ月間顔面にひどい腫れと傷が残りました。どこへ行っても顔のことを指摘され、自分でも鏡を見ると顔を背けていました。学校の上級生からは気持ち悪い・・と言われたり。そんな時出合ったこの本、私は読みながら涙が出そうになりました。子供達はもちろん泣きはしませんが、神妙に聞き入っていました。今回の転んだ経験は彼にとってはとても良かったと思っています。これから子供達の長い人生の中で色々なハンディーがある人にあうでしょうが、その時にこの本を思い出し、彼らの気持ちを考えながら行動できる人間に成って欲しいと思います。

    投稿日:2006/04/08

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  • さっちゃんを応援したい。

    小1の娘が、学校から渡された「おすすめ図書」のリストにあったので、読みました。
    ひとことで言えば、感動しました。
    でも、ひとことではすまされない、色々なことを考えさせられました。
    娘も読み終えたあとも、うまく言葉にできないけれど、いろいろと感じたようで、神妙な顔をしていました。

    世の中には、自分の意志ではどうにもならない障害をもった人がいる。
    周りの人はそのような人に対して、どんなふうに接すればいいのか、また、そのような人は、どんなふうに自分自身を考えていけばいいのか、これはとても難しいテーマだと思います。
    でも、この本を読んで、少し考え方に道ができたように感じました。

    特別扱いしないこと。
    色々な人がいるということを、しっかりと受け止めること。
    そしてまた、障害をもった方は、さっちゃんのように、現実をしっかりと受け入れることで、力強く歩きだしていけることもあるのだということを知りました。

    是非、たくさんの方に読んでいただきたい本です。

    投稿日:2006/04/04

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