障害を持つ人の気持ち、障害を持つ人の親の気持ち、障害を持つ人と係りあっている人の気持ち。この本を読んでいて其々の立場の人の気持ちをいろいろ考えさせられました。恐らく障害を持つ人の気持ちは、到底計り知れないであろうと思います、又その親の気持ちというものも。子供にさっちゃんのように訊ねられれば母親は障害そのものを自分の性だと自分自身を責めてしまいがちになりそうですが、この本の両親は子供のすべてを受け入れて愛情を示している。どんな子供にも迷いの無い親の愛情、真実の言葉はとても大切な事だと思います。
幼いさっちゃんも現実にある自分自身を受け入れる時間が必要であり、幼稚園に行かなくなっても急かすでもなくさりげなく見守る人たちの暖かさが伝わってきます。私の息子も他の人をさりげなく見守れる暖かい人に育ってほしいと思います。又、私も子供の気持ちを尊重して待ってやれる親になりたいと思います。