さっちゃんのまほうのて」 みんなの声

さっちゃんのまほうのて 作・絵:たばた せいいち
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1985年10月
ISBN:9784033304106
評価スコア 4.89
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みんなの声 総数 181
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181件見つかりました

  • 心に染みます

    • 環菜さん
    • 20代
    • ママ
    • 宮崎県
    • 男の子3歳、男の子2歳

    先天性四肢障害児・・・生まれつき四肢に障害がある子供のこと。

    私自身、幼少期、近所にいた障害を持ったお姉さんを、どこかしら差別の目で見ていました。
    (今となっては残酷ですが)そんなお姉さんを馬鹿にしたような真似をしたりしていました。
    でも、普段は優しい母が、そのときばかりは私を叱りました。
    まだ幼かったので、そのとき母にどういう言葉を言われたのかは覚えていませんが、小さかった私の胸に突き刺さったこと、そして「どうしてだめなのか」一生懸命考えた記憶があります。まだ小学校に上がる前だったと思います。

    先天性の障害であったり、病気や事故によって障害を背負ったり、障害って、誰にでも起こりうることですよね。
    決して差別などしてはいけなくて、そもそも、差別する必要もなくて・・・。

    だから私は自分が子供を産むとき、「五体満足で」なんて願ったことはありませんでした。
    もちろん、何の異常もなく、健康で元気に生まれてくれれば何よりですが、「生きていてくれれば」ほかに何も望まない、そう思ったんです。

    人間は「生きていること」が素晴らしいんだと。
    生を受けたということだけで素晴らしいんだと。

    息子たちはまだ小さいですが、これから大きくなる中で、生まれてきたことの素晴らしさを伝えていきたい。
    そうすれば、自然と差別や偏見のおかしさにも気づいてくれないかな。
    そう考えているところです。

    投稿日:2010/07/05

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  • いろんな人に

    子どもにもですが、大人にも読んでもらいたい作品です。
    誰にもコンプレックスはあります。
    まして身体的なものは目に見えるためにいろんな中傷を受ける事もあります。
    「どうしてそうなの?」
    と言われても答えられないことがありますが、この本を読むと、素敵な答えが出てきます。

    投稿日:2010/01/29

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  • 是非読み聞かせしたい本

    • ゆたこひさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子7歳、女の子1歳

    子供に読み聞かせる前に、一度一人で読んでみました。
    なぜ自分には、みんなと同じような手がないのか?という質問に答えるお母さんとの場面は、とても心がグッとなりました。大人にはとても考えさせられる本だと思います。
    でもきっと子供はもっと違うとらえ方をしているんですね。
    息子に読み聞かせると、自分の手を見て、『さっちゃんの手はここからないの?』とか、最後にお友達がくれたハートのチョコレートが、さっちゃんの枕元にあるのを見て『まだ食べてないんだ〜』などなど、とても自然に絵本を受け入れている様子でした。でもきっとこのタイミングでこのようなお話に触れていく事が必要なことなのかもしれませんね。

    投稿日:2009/11/26

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  • 多くの人に読んで欲しい

    人は誰しも他人とは違う部分を持っています。
    娘も生まれたときから、ある部分が多くの人と
    少し違っていました。それを、どう説明するのか
    理解できる年齢になるまで考えていました。

    私自身は、この子の個性なんだと思いながらも、
    さっちゃんの悲しみ母親に泣いてくる姿に
    一緒に涙がこぼれました。

    多くの人に読んでもらいたい一冊です。

    投稿日:2009/11/07

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  • もう1度

    • はしけんさん
    • 30代
    • ママ
    • 長野県
    • 女の子6歳、女の子2歳

    2年位前に1度読んだことのある作品です。

    今回、小学生になった長女が図書館で借りてきてくれました。
    障害のことを題材にした絵本は、難しいかもしれません。
    長女も小さい頃から視力が悪く、片方の目を隠して日々視力矯正をしています。
    今までも、何度も「どうしたの?」と聞かれることが多く、本人も困ったような嫌なような顔をしながらも1人1人に同じ説明をしてきました。

    長女から直接「なぜ目が悪いの?」と聞かれたことはありませんでしたが、
    私自身この本を読んで長女の気持ちが少しだけ理解できたような気がしました。
    そして同時に心がきゅーっと締め付けられるような感覚になりました。

    障害は違えど、いろんな人に読んでいただきたい作品です。

    投稿日:2009/11/05

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  • 沢山の子どもに読んでもらいたい

    • 蒼良さん
    • 20代
    • せんせい
    • 兵庫県

    子どもは時として
    あまりにも純粋に誰かを傷つけてしまうことがあります。

    特にこの絵本のさっちゃんのように
    生まれつき右手に指がない子どもなどは
    「違い」が視覚的にはっきりとわかってしまうので
    集団生活の場では
    やはり絵本のような場面に出くわすことも
    少なくないかもしれません。

    どうしてそういう障害があるのか、
    自分自身の障害を受け入れる、
    自分以外の障害を受け入れる。
    そのきっかけになるのではないかと思います。

    少し長い文章でしっかりしたストーリーですので
    年長さん以上ではないと難しそうですが
    大人にもじっくり読んでもらいたい一冊だと思いました。

    投稿日:2009/10/09

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  • まほうのことば

    障害を考える本ではありますが、もっと広い意味で、1人1人の個性について、その子らしさについて、あらためて考え直すきっかけを与えてくれる絵本だと思います。欠点やハンディに見えることでも、どうしたら個性やプラスに変えていけるか・・・。本当に親の一言の重みを実感しました。親の立場で、この絵本を読み、さっちゃんのお父さん、お母さんの一言が、「まほうのことば」に思えました。
     
     娘は、読み終わった後に、「どうしておなかの中で、けがをしちゃったの?」と、何度もたずねました。そして、さっちゃんの右手の絵を見ても、やはり想像するのは難しく、グーのかたちを作ってみるのが精一杯の娘に、「さっちゃんの手はね、てのひらを開いても、指がないんだよ」と話しました。事実をありのままに話すということが、どんなに辛いことか・・・、さっちゃんのお母さんの心に重ねながら、胸が痛みました。  
     最初は、はっと驚いた表情を見せ、それから、自分の右手の指を左手で隠すようにして、じっと見つめながら、「右手だから、絵がかけないね。」とか、彼女なりにいろんなことを考え、さっちゃんの手のことを思っているようでした。でも、最後に、さっちゃんがジャングルジムの上で、「へいき。だって、さっちゃんのては、まほうのてだもん!」と言うと、娘は思わず片手を口に当て、「へっ!」と喜びの声を上げました。

     子どもが自分自身を大切に思い、自分のどんなところも大好きになれるような言葉を、いっぱいかけてあげたいな、と思います。

    投稿日:2009/06/17

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  • 心の準備に

    • ゆまりママさん
    • 30代
    • ママ
    • 千葉県
    • 女の子9歳、女の子7歳、女の子5歳

    私の娘は、さっちゃんと同じように四肢欠損があります。
    娘が生まれて、すぐに買った絵本。読んでみると、いずれ来るであろう現実が見えるようで最後まで読むことができないでいました。お姉ちゃんたちに、絵本を読んでとせがまれ読んでみると、私と一緒に娘達も泣いていました。
    「○○ちゃんもこんなこと言われちゃうの?」と聞かれました。
    答えに困ってしまいました。
    「そんなことないよ!!」と、言ってやりたいけど・・現実はそうではないと感じることがあるから。

    最近末の娘は、自分の手や足が人と違うことを感じ始めています。
    手の大きさを比べて「いいな〜。○○のお手ては、おにぎりできないのよ。ママのお手ては、できるのよ。」
    すごく切ないです。

    この絵本は、まだ読んであげていないけど、近いうちに末娘にも読んで聞かせようと思っています。絵本の中に出てくるお母さんのように、説明してあげられるように、私の心の準備ができたころに・・。
    障害を持つ娘の親として、この絵本が多くの子供たちの目にとまり、偏見や差別がなくなることを祈っています。

    投稿日:2009/04/10

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  • 考えさせられました

    いっぱい涙が出ました。
    すごく有名な本だと思うのですが、私は残念ながら読んだことがなかったのです。
    衝撃でした。
    指のない、まあるい右手がはっきりと描かれており
    娘はどう感じるのだろうと、時折娘の顔を覗き込みながら読みました。
    娘も何か感じるのか、私の顔をなんども覗き込んでいます。
    (娘は、内容的に私が泣きそうだなぁと思うと、確認しているようなのですが・・・^_^;)
    しかし、文中のこどもが「手のないお母さんなんて変」と言い放つシーンは、グサリときます。
    こどもって、時に容赦なく、人を傷つけるのです。
    私は、子供のこういうところが好きでなく、4歳の娘を持ちながら、子供嫌いです・・・。
    自分の娘には、たとえこどもでも、こんな心無い一言をいう子にはなって欲しくないなーと感じ、
    そのためにも、この本を通して、何か感じてくれればと思いました。

    投稿日:2009/01/09

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  • 何歳になっても

    私が小さい頃に読んでもらったことのある絵本の1冊です。
    なのでいつか私も子供に・・・と思っていました。
    ただ内容を思うと、小学生くらいになってからの方がいいのではと思い、ずっと保管していた絵本です。
    ですが、息子の通っていた保育園にもこの本があるらしく、
    いざ息子に読んでみると、息子はお話の内容もしっかり覚えていました。
    保育園時代にこういった絵本を読んでもらい、しっかり内容も覚えている息子に少し驚きでした。
    小さいうちでも響くものは響くのだなあ…と。

    この絵本、何度読んでも節々に考えさせられる場面があります。
    母になってからは、やはりさっちゃんに障害のことを伝える母としての苦しみを思うと、ご両親にとってもどんなにつらいことなのか…
    と思いますし、
    親としては、子供の無垢さが時には残酷。でもそのことを子供に嗜むようにいうべきなのか…とも。
    いくつになってもこの絵本は心に響くものがあります。

    投稿日:2008/11/11

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