大事な傘・・・だから、濡れてしまうのがもったいなくて、雨が降ってもおじさんは、その傘を開きません。一見かわったおじさん・・・?!と、思ってしまいそうですが、子どもでも、大人でも、共感できる部分があるような気がしました。気にいった物を、使用する物とは別に、保存用・・・としてとっておく人もよくききますよね。おじさんがとうとう傘を開いた場面。子どもも、「うわぁ!!」っと、目を見開いて見ていました。ページいっぱいに大きく描かれた傘の絵がとても印象的です。その傘の絵は、傘の内側から描かれており、大事な傘を開いたおじさんの目線で傘が描かれているので、おじさんのその時の気持ちがイメージしやすいし、おじさんの大事な傘に自分も入れてもらえたような気持ちになりました。『ポンポロロン ピッチャンチャン』という雨の描写もすてきだな〜と思いました。