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移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

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伴門陶汰

パパ・50代・愛知県、男の子20歳 女の子9歳

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自己紹介
息子が選んでくる(3冊までのルールで)絵本を、添い寝しながら読み聞かせしています。
僕の方が先に寝てしまい、どっちが読んでもらっているのかわからない時もありますし、児童書もそろそろどうだと言っても「絵がないからイヤ」という息子は、ひとり読みもしますが、まだまだ読んでもらう方が「好き」と言うので、「もういい」と言われるまでは続けてみようと思っています。
3歳くらいからずっと続いている習慣なので、どんなに眠くても、遅い時間になっても絵本を選ぼうとして、ママから叱られることも…。パパとしては嬉しい気持ちと、生活習慣をちゃんとつけさせないとと思う気持ちが半々。でもやっぱり絵本を選ぶ息子の様子を見ていると嬉しくなります。
好きなもの
子どもの笑顔が見える絵本・喉を鳴らす猫‥うンまい純米酒・惚れてまうおちょこ‥‥他にはおらんぞという置き物・衝動買いしたくなる絵‥‥‥盛り上がれるボードゲーム‥‥‥死ぬまでにもう一回行きたいトルコ‥‥‥‥1分に賭ける芸人魂レッドカーペッド‥‥‥‥‥
ひとこと
学生時代に読書感想文というものを、一度も提出した記憶がありません。どうやって切り抜けてきたのか、自分でも不思議なんですが、昔は本を読むということがなかったので、ましてや感想文なんて、どう書いたものか見当もつかないですが、息子の反応がよかった絵本や、自分の思い入れの深い作品は紹介したいと思うから不思議なものです。でも何から書いていいのか悩み、やはりまとまりがなく、読みにくい文章になってしまいます。それでも読んでくれた方がありましたらとても嬉しいです。

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伴門陶汰さんの声

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自信を持っておすすめしたい “ぼか”  投稿日:2010/04/11
へんなどうつぶ
へんなどうつぶ 作・絵: ワンダ・ガアグ
訳: わたなべ しげお

出版社: 岩波書店
「ぼか どうぶつじゃない、、ぼか どうつぶ!」と名乗るへんてこな生き物が出てくる、何とも奇妙で、心にひっかかるお話し。
訳者の渡辺茂男さんの自作「もりのへなそうる」でも“ぼか”と喋る生き物が出てくるので、読み比べるとより楽しめます。
他にも「しょうぼうじどうしゃじぷた」「へそもち」「キウイじいさん」などの自身の作品の他、「おさるのジョージ」や「どろんこハリー」などの翻訳で、外国作品を身近なものにしてくれました。僕は洋書がどちらかというと苦手ですが、渡辺茂男さんが訳した作品は入りやすいものが多くて、洋書の入門編としてもお薦めできると思います。
白黒の挿絵に古さも感じますが、色がない分、“どうつぶ”の皮膚の色だったり、ボボじいさんが作る架空の食べ物“じゃむ・じる”の色なんかを、読む人の創造で膨らませやすいでしょう。
家族も“どうつぶ”が言う“ぼか”という言い回しが気に入って、たびたび会話で使ったりしますが、聞きようによっては、芦屋雁之助さんの山下清画伯になっているようにも感じます‥。
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自信を持っておすすめしたい 新鮮に映りました  投稿日:2010/04/10
ひみつのがっき
ひみつのがっき 作・絵: 五味 太郎
出版社: 偕成社
五味太郎さんの30歳(1975年)の作品です。現在の落ち着いた雰囲気とは一風違い、別人の作品と見間違いそうな荒さというか勢いと、色の多さが新鮮に映ります。
色んな肌の色や体型の人たちが集まってきて、楽器の演奏会が始まりますが、面白いことに、どの人も身体の一部が楽器になっているのです。ニヤッと笑った坊やの口がハーモニカなら、太っちょのおじさんのお腹は大だいこという具合。予想だにしなかったのは、お兄さんが取り出したラッパ。そんなところから?と驚きました。
一緒に読んだ息子とも、身体でできる楽器を考えてみました。息子が覚えたての“口笛”を吹いたので、僕は練習中の“トランペット”で合わせると、二人ともかすれてヘタだけど楽しい合奏になりました。大勢で読んだらもっと色んな楽器が出てきて楽しいでしょうね。
絵のほうは一見すると暗い印象なのですが、気前よく使った多彩な色使いなのに、反発せずにまとまって見えるから感心してしまいます。この2年後に発表された「おじさんのつえ」は、発想から絵のタッチ、色使いに至るまでホレボレする作品ですが、この間の試行錯誤の結果、五味太郎さんの画風が確立されたのかなと思えた一冊です。
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自信を持っておすすめしたい 記憶に残る「うらしまたろう」  投稿日:2010/04/09
うらしまたろう
うらしまたろう 絵: 秋野 不矩
再話: 時田 史郎

出版社: 福音館書店
誰もが一度は耳にしたことがあるだろう昔話。
“助けたカメにつれられて、得も云えぬ夢のような竜宮城で、楽しいひと時を過ごし、おみやげにと玉手箱を渡されて、戻った故郷で玉手箱を開けると、たちまちおじいさんになってしまいましたとさ、ちゃんちゃん”とまぁ、大方こんな風に記憶していた「うらしまたろう」ですが、大人になって改めて読んでみると、かなり記憶を裏切られる内容でした。(色々な「うらしまたろう」が出版されていますから、他の作品ならこの通りだったかもしれませんが‥)
まず、助けたカメが実は乙姫だったということに加え、たろうが乙姫に婿入りすることになる成り行き。それに、渡しておきながら“開けてはいけない”と言う乙姫はとても理不尽に映り、たろうを試す、まるで聖書に出てくるヘビのような存在に映りました。終り方は“白髪の老人になってしまった”とぷっつりと切れており、たろうへの報いなのか非情なものを感じました。年老いた両親を置き去りにして現をぬかした罰ということでしょうか?カメを助けたのは善かったのかどうか、因果応報というには解釈に詰まるお話しですが、でも、きっとこどもにとっては記憶に残るお話しなんですね。ここまで深読みしないでしょうし、楽しく読めばいいんですよね、とっぴんぱらりのぷうとね。
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自信を持っておすすめしたい へんじゃないよ、すてきだよ!  投稿日:2010/04/09
すてきにへんな家
すてきにへんな家 作・絵: タイガー立石
出版社: 福音館書店
異次元空間でしりとりしているような絵本「ままです すきです すてきです」を読んで以来、他にも楽しい絵本はないかなと探していたタイガー立石氏の復刻作品。世界中にある、へんに見えるけどやっぱりすてきな家々を紹介していきます。表紙のキノコ型の家は創造画だそうですが、アメリカに似たような家が実在するそうで、ゾウの形をしたホテルなんかは実際に見てみたいと惹かれました。ヨーロッパに多いという人の顔に見える家々は、何にでも愉しんでしまう気質の表れみたいなものを感じました。また、つみ木型の家や、かぶと虫型の家はこども達が喜びそうですね。本当にあるの?と驚く建造物がいっぱい出てきて、見ているだけで楽しいです。
一級建築士の資格を持つ青山邦彦さんの絵本「ドワーフじいさんのいえづくり」では、図面をおこして計算されたようなリアリティさがあります。また、軽部武宏さんの絵本「いいな いいな このおうち」は、“あるわけないよ”とツッコミたくなる究極の家々からどちらかを、苦渋の選択をして盛り上がれる楽しさがあります。
タイガー立石さんの作品からは、世界でたったひとりしかいないあなたが入る家に例えて、一人ひとりが個性を出して、愉快に人生を生きよう!という、前向きな温かいメッセージが溢れていますように感じました。
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自信を持っておすすめしたい 心の支え  投稿日:2010/03/19
大きい1年生と小さな2年生
大きい1年生と小さな2年生 作: 古田 足日
絵: 中山 正美

出版社: 偕成社
大きい一年生のまさやは、この春小学校にあがる息子と、容姿や性格も似ているように感じて、引き込まれるように読みました。
背丈は三年生ほど大きいわりに気は小さく、いつも二年生のあきよに守られています。ある時お母さんと言い争いをして、家を飛び出してしまいます。遠く離れたおじいちゃんの家へバスで行こうしたのは、息子と比較してしまって正直驚きましたが、移り気な一年生らしく、目的はあきよが好きな花を見つけに行くことに変わるのですが、これが一年生の足では途方もない大冒険になるわけです。
まさやのちゃっかりした面が顔を出したり、やはり挫けそうになる弱さに潰されそうになったり、でも最後は、あきよを喜ばせたいという強い気持ちが足を進めさせました。この旅で見違えるほど強く成長したまさやは、通学路の道が怖いと泣いていた自分に「何であんなことが怖かったんだろう」と振り返ることができたり、「よく、ひとりでこれたわねぇ」と褒めるあきよに「あきよちゃんがいなけりゃ、こられなかった」と心の内を打ち明けるのを聞いて、遠い昔に味わった淡い気持ちが蘇ってくるようでした。
あきよの好きな花を腕いっぱいに抱えたまさやの顔は、もう弱虫の影は微塵もなく、自信に満ち溢れていました。
まさやが歩いた長い道のりを想うと、僕が小学生の時友達のお父さんが言っていたことを思い出しました。
「目と耳と口があれば、どこにでも行ける。」
あの言葉は、迷ったり不安な時、後ろから押してくれるような心の支えになっていたように思い出されました。
もうすぐ小学生になる息子も、まさやのように成長して欲しいと切に願います。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい わんぱくだんに夢中  投稿日:2010/03/13
わんぱくだんのにんじゃごっこ
わんぱくだんのにんじゃごっこ 作: ゆきの ゆみこ 上野 与志
絵: 末崎 茂樹

出版社: ひさかたチャイルド
仲良し3人組、けん・ひろし・くみが夢中で遊んでいると、突如異空間へトリップし、ハラハラドキドキの冒険を繰り広げる空想活劇。
起承転結がはっきりしていて、息を呑む山場もあり、目を見張るような大画面の描写も楽しめますが、だいたい決まった展開で終わるパターンは、時代劇のような安心感もあります。
年長さんから読み始めた息子は、まさに今がブーム。春に一緒に小学校へあがる友達を見ていると、ちょうど、けん・ひろし・くみのように見えてきて、からかって「3人揃って“あん・ぽん・たん”だ!」と言うと、「ちがーうっ!!」と答えるものの、おそらく自分を“わんぱくだん”に投影して読んでいるじゃないかと感じます。
ページのどこかに登場する謎のクロネコがいて、猫好きの我が家は、息子と競争で探すという楽しみもあります。
又、忍者道具をおりがみや新聞紙で作っているのもいいですね。工作が好きな息子がなにか忍者道具を作ると楽しいだろうなぁ、と待っています僕です。
シリーズの中でもっともっと楽しい作品を見つけようと、ますます“わんぱくだん”にハマる我が家です。
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自信を持っておすすめしたい 野坂作品の過程をみる思い  投稿日:2010/03/13
かにのニカ
かにのニカ 作・絵: 野坂勇作
出版社: 福音館書店
2005年出版の「ポッ・スットン」を読んで以来、虜になってしまった野坂勇作さん、1999年の作品。安直なタイトルに“やっちゃった系”の作品かなと思いましたが、ちゃんと読めば、終わり頃の夜の場面の色使いや、まさにショッキングなオチは野坂さんらしく、微笑ましく読ませてもらいました。
身の回りや、自分の中に居そうな、人の困った顔を見て喜ぶイタズラものが、調子に乗っていたずらするけども、思いのほか他人の役に立ってしまうという結果的、人間万事塞翁が馬?と感じたストーリーですが、説教的や皮肉るものではなくて、素直にこどもが見て楽しむ作品だと思います。
絵は、「ポッ・スットン」の頃に完成されている野坂さん独特のタッチにはまだというところですが、それに至る過程と思われる荒いタッチがすごく新鮮で、貴重な作品に出逢えたという感慨に浸りました。
もっもっとレアな作品がないかこれからも探したいと思います。
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自信を持っておすすめしたい 病院で救われました  投稿日:2010/02/10
かようびのよる
かようびのよる 作・絵: デヴィッド・ウィーズナー
訳: 当麻 ゆか

出版社: 徳間書店
絵本との出会いは病院の待合室でした。不安な気持ちで検査を待つ中、ふと目に留まったこの絵本。絵本にもこんな風変わりなものもあるのかと、また絵の質の高さに驚き、病気のことも忘れて食い入る様に読みました(というか見ました)。病院で安らぎを得られるとは思いもよらなかったですね。
本を閉じると“寄贈”の文字があり、どんな方が贈ったのだろうか、素晴らしいセンスの持ち主だなと思いを馳せました。そして、手持ちのペンと紙に作者名や出版社を控えて、すぐに絵本を探しに行きました。

今では息子までもが大好きな絵本になりました。今日が火曜日だとわかると、寝る前の読み聞かせはこの本をリクエストされることもしばしば。息子と読む時は、葉っぱに乗ったカエルのシーンに「ウィンウィンウィン‥‥」と音を付けたり、カラスが出てくれば「クワァクワァ‥」と声を真似て読んだりします。もう何度読んだかわかりませんが、いつまでも楽しめる作品です。
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自信を持っておすすめしたい 表情豊かな生き物  投稿日:2010/01/23
へんてこロボットのぼうけん
へんてこロボットのぼうけん 作: 平山てるひこ
出版社: 福音館書店
表紙のイラストを見ただけで、魅せられてしまいました.
こどものとも年中向きとは思えない、質とセンスの良さです。一見したら洋書かと見紛う質感です。
机の下に落っこちて忘れられてしまったビー玉、積み木にコンパスたち。自力では動けないけれど、合体したらへんてこなロボットだけど動けるようになりました。机の上へ戻ろうと、暗く狭いところで奮闘します。ネコに遭遇したり、絶壁の机にどうやって登るのか、即席ロボットには難関だらけです。しばらく薄暗い中での冒険ののち、机の頂上で見る眩しい日差しに、達成感と清々しい開放感を感じる、と思うや否や、ロボットは崩壊。ハラハラとコンパスたちの行く末に思いを巡らしました。
身近にある無機質な集まりが、表情豊かな生き物に見えるところがとても面白いです。平山暉彦さんはスポーツカーや消防車などのクルマを多く描いている方のようで、線がしっかりしているのと、無機質なものに心を吹き込むのが得意なんですね。
是非ハードブック化されて、沢山の方の目に触れて欲しいと願う作品です。
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自信を持っておすすめしたい 気づかないフリをして  投稿日:2010/01/23
きつねさんがあそびにきた
きつねさんがあそびにきた 作: なかの ひろたか
絵: 二俣 英五郎

出版社: PHP研究所
山のふもとの小さな幼稚園に、キツネが遊びに来ました。
キツネはうまく人間に化けているつもりですが、(SFドラマのスポックを連想する)どこか不自然な顔立ちで、すぐに見破られてしまいます。でもキツネと遊びたい子供たちは、気づかないフリをして、キツネを招き入れます。
幼稚園にとけ込み、時々気分を良くするキツネは、少しづつ元の姿に戻ってしまいます。
「ヒゲがすこしのびました」
「すこし耳がのびました」
このフレーズに息子はケラケラと笑い出しました。
「あっ‥」と、声を上げそうになるのをこらえる子供たちの様子がまた面白いです。
読み聞かせも、キツネが目の前にいるつもりで、笑いをこらえたり、ツッコミを入れそうな子に「しーっ」と合図したりして読み進めると、より楽しめるかもしれません。1994年の作品ですが、二俣英五郎さんの絵が懐かしさや素朴さを醸し出しています。
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