伝言ゲームをしたことがありますか?
いろいろな人が間に入って伝えれば伝えるほど、
最後にとんでもなくおかしな伝言になってしまう・・・!
この絵本では、電線に並んでとまっている
いろいろな鳥たちが伝言をあずかります。
それはとてもシンプルな伝言。
「そろそろ ばんごはんだから かえっておいで」
鳥のお母さんから息子のピーターへ
さぁ、伝言ゲームのはじまりはじまり!
ええっと・・・、なんだっけ?
びっくりするくらい適当で、聞いたこともない伝言が、
鳥から鳥へと伝わっていく様子がなんとも愉快なのです。
野球が好きな少年の鳥は、野球のはなしをからめてくるし
鳥のロックスターはでてくるし
話はどんどんこんがらがっちゃって
ああ、ちゃんとピーターは、ばんごはんまでに帰ってこれるのかしら?
なんともユニークな絵本は、『アナベルとふしぎなけいと』(あすなろ書房)でボストングローブ・ホーンブック賞、コールデコット賞受賞したマック・バーネットの作品です。2015年3月には世界が注目するイベント「TEDカンファレンス」にも登場したバーネット。子どもたちの好奇心をいかにくすぐり、どれだけステキな想像力の世界を子どもたち自身が構築できるのか、それを知っている彼だから作り出せる面白さ。ぜひとも子どもたちと体験したい。声にだせばだすほど、面白く楽しく、盛りあがること間違いなし!読み聞かせにぴったりの絵本ですよ。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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