
今週の絵本売上ランキングBEST10【2017/1/1〜1/7】

今週はどんな絵本が話題になっているでしょう?
【2017/1/1〜1/7】の絵本売上ランキングBEST10を発表します。
今年のお正月に売れた絵本は…?
1986年発売以来、たくさんの子どもたちに支持されてきたあかちゃん絵本
濃い紺色の夕闇の中で、三角屋根のおうちにあかりがつきます。
屋根の上に1匹、下に1匹のねこのシルエット。
「よるになったよ ほら おそらが くらい くらい」
「おや やねのうえが あかるくなった」
「おつきさまだ」
だんだん姿をあらわす、黄色くかがやくおつきさま。
もう1匹のねこも屋根にかけあがり、2匹の影はおつきさまを見あげます。
「おつきさま こんばんは」
目をふせて屋根の上に顔を半分だした、おつきさまの「いいおかお」といったら。
小さな絵本のまんなかに、本当に月がのぼったようです。
読んであげると、ページをめくるたびに、幼い子がいきいきと反応することにおどろきます。
雲に遮られおつきさまが泣きそうな顔をすれば、子どもも心配そう。
雲がいってしまえば、あーよかったとほっとします。
子どもは胸をときめかせて、おつきさまをながめ、「こんばんは」をするのでしょう。
今宵もまた、夜空を見あげれば、おつきさまに会える幸せ。
「こんばんは」「こんばんは」って互いにごあいさつする幸せ。
1986年発売以来、たくさんの子どもたちに支持されてきた本。
林明子さんの傑作の一つに数えられるあかちゃん絵本です。
裏表紙もかわいいですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ついに語られる、おもちの告白とは?
相手の気持ちになって考えましょう、なんて子どもに教えている大人たち、「おもちのきもち」を考えたことがありますか?
「きがつくとわたくし、なんどもあたまをたたかれておりました。」
おもちつきの様子をそう語るのは、たごさくさんちのかがみもち。今のところは床の間に飾られて大事にされているものの、のばされたり、ちぎられたり、食べられたりしている兄弟たちの姿を見て身の危険を感じ、逃げ出して・・・。さあそれから、かがみもちの大脱走が始まります。変わり果てた姿のかがみもちの前で首をかしげる村人たち。なぜそうなったのか、真相を知る読者には満足感のあるラストシーンです。
コミカルな語り口とイラスト、ダイナミックな展開、大人も子どもも笑いをこらえきれません。お正月に読めば、ああ、いい一年が過ごせそう、そんな幸せな気持ちになれることでしょう。小さいお子さんから小学生まで幅広く楽しめて、おはなし会でも大人気の作品です。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
「MOE 2017年2月号」
出版社:白泉社
■ 巻頭大特集 ■
全国の絵本屋さん3000人に聞いた2016年の絵本ランキング
第9回MOE絵本屋さん大賞2016
● 絵本屋さんが選んだ2016年の絵本ベスト30発表!
● 第1位〜第5位 受賞作家インタビュー
● 第6位〜第10位 受賞作家コメント
● 第9回MOE絵本屋さん大賞2016 新人賞・パパママ賞
● 絵本屋さん座談会 2016年の絵本の特徴とは?
● 第11位〜第30位 受賞作紹介
● MOE読者が選ぶ わたしのベスト絵本
● 絵本トピックス2016
特別ふろく ヒグチユウコ カレンダー2017
● 4位
● 5位
「しろくまちゃんのほっとけーき」
作:わかやま けん
出版社:こぐま社
しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて…。
焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。
見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。
● 6位
● 7位
「きんぎょがにげた」
作:五味 太郎
出版社:福音館書店
「きんぎょがにげた」「どこににげた」金魚鉢から逃げだした金魚は、カーテンのもようの中に隠れたり花の中に隠れたり。子どもたちの大好きな絵さがしの絵本。
● 8位
● 9位
● 10位