
ソフィアは魔法に満ちたエンチャンシア王国ののどかな村に暮らしているどこにでもいる普通の女の子。お母さんは靴屋さんで働いていて、母娘二人でつつましくも幸せな日々を過ごしていました。ところがある日、母親ミランダが創った靴が縁で、国王のローランド2世と再婚することになりました。庶民の生活から、いきなり豪華な王室の暮らしへ飛び込むことになったのです。(このへんは設定で絵本には描かれておりません) 好奇心いっぱいで正義感あふれる8歳のソフィアには、新鮮だけど不可解なことばかりの王宮生活。義理のお姉さんアンバーやお兄さんジェームズも味方してくれるのか、意地悪されているのか理解に苦しむ日々です。 舞踏会の日にジェームズに教わった“ダンスがうまく踊れる呪文”を唱えてみたら、なんと王宮にいる全員のうごきが止まってしまうハプニングが! こうしたソフィアを助け、知恵をつけてくるのがゲスト出演してくるシンデレラたちディズニープリンセスや「眠れる森の美女」に出てくる妖精たち。義理の父ローランド2世からプレゼントされたアバローのペンダントに願いをこめると、ディズニープリンセスたちがソフィアに力を貸してくれるのです。(今回はシンデレラ。アニメではいろんなプリンセスたちが登場するそうです) いろんな経験を魔法とウイットと愛情で解決し、少しずつ成長していく未来のプリンセス、小さなソフィアの物語です。 テレビ放映されるアニメーションはCGで作成されていますが、この絵本は柔らかさと温かみのある手描きで、大変親しみがもてます。


ソフィアのお話は20分ほどのアニメですが、この本の元になっているのは
ちいさなプリンセス ソフィア/はじまりのものがたりという
一番最初にソフィアがなぜプリンセスになってアバローのペンダントをもらったのか
というストーリーで
DVDでも見られる50分ほどの物語を簡単にまとめています。
動物たちの活躍など、一部はしょってはいますが
その後に出てくる話の中のちょっとしたセリフの裏付けを見るには十分です。
「アンバーも最初は意地悪だった」
「ソフィアが来たとき焼きもちを焼いたの」
などなど。
絵はオリジナルできちんと書いてあるので
アニメ画像を張り付けたものが苦手な人には
とてもお勧めの絵本です。
2歳児にはストーリーの理解には難しく、またアニメの絵と違うのでちょっと不思議そうですが
それでもソフィアソフィアとお気に入りのようでした。 (はらぺこひつじさん 30代・ママ 女の子2歳)
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