|
いじわるな継母とその娘に毎日こき使われているアーツ.盛大な祭りの夜,継母と娘は着飾って出かけますが,アーツには籠で水をくみ,灰のなかからナタネをひろうという難題を課します.困っているアーツのところにカササギが来て名案を授けますが….中国のイ族に伝わる世界最古のシンデレラ物語が美しくよみがえります.
シンデレラに似た昔話は日本にもあります。
落とすのは足袋ですし、助けてくれるのはお坊さんです。
足袋が足にぴったり合ったあとも、継母がごねて、歌の読み比べで決めます。
いかにも日本らしいです。
このおはなしも、中国らしさがうかがえます。
助けてくれる牛やカササギは身近な存在です。
仕事をまるごと引き受けるのではなく、知恵を教えます。
めでたく結婚した後も、すんなりと幸せになるのではなく、苦難が続きます。
花嫁に成りすます意地悪な女は、グリムや北欧の昔話にもよく出てきます。
このおはなしが、影響をあたえたのかもしれませんね。
小野さんの絵がおはなしにぴったりです。
料理の器の絵が素敵です。
色々な国のシンデレラを読み比べると、その国の民族性が分かるようです。 (おるがんさん 40代・ママ 女の子、男の子)
|