
めざましどけいさん、ちょきんばこさん、コップさんにおさらさん......身のまわりのものたちの休日を描く。「やすみのひ なに してるの?」の問いかけが心地よい、休日の楽しさをユーモラスにつづる絵本。

「休みの日くらいゆっくりさせてよ」は、昭和のお父さん世代の愚痴。
高度成長期の企業戦士の合言葉は「24時間働けますか」でしたから、
やっぱり休みの日くらいゆっくりしたいと感じていたのでしょう。
最近は働き方改革などがあって、きちんと休みをとることは当たり前だし、
休みを有効に過ごす人も多くなっています。
では、身のまわり品はどうでしょう。
例えば、目覚まし時計やホウキや貯金箱。
『やすみのひ』はそんなものたちの休みの過ごし方を絵本しています。
目覚まし時計は休みにはお昼過ぎまで寝坊をしているそうです。
ホウキは休みになると、お風呂屋さんでシャンプーしています。
何しろ、髪の毛? 汚れますから。
貯金箱は好きなものをいっぱい買うそうですが、気持ちはわかりますが、ちょっとね。
みたいな、それぞれのお休みの過ごし方が面白く描かれています。
おばけが休みの日にはホラー映画を見て、怖がっているのは笑いました。
作者の小池壮太さんのプロフィールを読むと、「静謐であたたかみのある画風」の洋画家とあります。
この人の絵そのものがまるで「おやすみ」のようで、
癒されます。 (夏の雨さん 70代以上・パパ )
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