絵本には様々なにんじゃがいるけれど、「おにぎり」に忍者はつとまるのかな? ・・・そんな心配をよそに、男前なおにぎりにんじゃは真っ黒なのりの衣に身をつつみ、のりまき城に向かうのであります。 なるほど!確かにこれなら目立たない。 さてさて、おにぎりにんじゃが呼ばれたのは、どんぶり城のやつらに盗まれた大切な巻物を取り返すため。すっとととーんとおにぎりにんじゃはどんぶり城へと向かいます。 忍法ごましおにぎりの術、つくだにこんぶの術、おにぎりレーダーピピピピッ。 あっぱれ!おにぎりにんじゃのすごい技がどんどん繰り出されていきます。 ところが巻物を見つけたけれど、取り返す直前でつかまってしまい大ピンチ!! そんな時の必殺技は・・・? 胸がスカッとするような、おにぎりにんじゃの活躍ぶりをお楽しみくださいね。 それにしても、巻物にかいてあった内容。私だってちょっと欲しくなります。 講談社絵本新人賞佳作受賞作、ユーモラスであたたかみのある北村裕花さんの魅力が味わえる作品です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
あっぱれ、おにぎりにんじゃがきょうもゆく!ごましおにぎりのじゅつ、うめぼししゅりけん……。おにぎりにんじゃは、さまざまなにんぽうをくりだして、うばわれたまきもの、みごととりかえすことができるのか!?講談社絵本新人賞佳作受賞作
いつもなら、ふんわりメルヘンなテイストの絵本を選ぶのですが…。
今回、これを選んだのは、ずばり、幼稚園でやった運動会の影響。
出し物のダンスには、「忍者からの挑戦状がきた」という設定があり、いつもならお姫様ごっこ一辺倒だった娘が、家の中で忍者ごっこをするようになったのです。
折り紙や紙皿で作った(忍者の武器にしては、かなりでかい)手裏剣をしゅばばば!と投げ散らす(笑)。
もちろん、私はそれで何度も死ななければならない。
そんなに楽しいならと、この本を選んだわけですが。
最初の子供の反応は、表紙を見るなり「かわいくない。」。
しかし、夜の寝かしつけに選書を頼んだら、これを持ってきました。
忍者っぽい声音にして読んだら、喜んでいました。
変な頭をしている、殿様にも「なんじゃこれー!」とウケており。
運動会と絵本に出てくるけったいな(笑)殿様のおかげで、楽しめるジャンルが広がったように感じます。 (だっこらっこさん 30代・ママ 女の子4歳)
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