絵本ではありますが、命について考えさせられる内容で、1人でじっくり読みました。
りんごの木に魔法をかけたことで、誰にも邪魔されることなく美味しいキレイなりんごが実りました。キツネは奥さんと一緒に、美味しそうに幸せそうにりんごを食べました。
やがてキツネの奥さんは亡くなりました。
人間も動物も、全ての生き物は決して1人では生きていけませんね。
一緒に話をしてくれたり、隣で一緒にご飯を食べてくれる家族や友達がいないと、人生は楽しくないと思います。
死神をりんごの木にくっつけてしまったことで、キツネは永遠に生きることができるようになったけれど、体は老いていき仲間たちもいなくなりました。悲しそうな寂しそうなキツネの顔が目に焼きつきました。
命に終わりがあることを自ら悟ったキツネ。その時をじっと穏やかに待っていてくれた死神。最後に代わる代わるりんごを一緒に食べて抱き合って消えていくシーンは感慨深かったです。
小さい子供には難しい内容かなと思いましたが、小学生くらいからは何か感じ取れるようになるのかな。
いつか息子と一緒に読みたいと思いました。