人間の町に住むおじさんから、海に遊びにおいでと小包が届きます。
入っていたのはコインと木の実。バス停に停まるたびに木の実を食べたら着く数だけ入っています。
初めて一人で乗るバス。
ドキドキしながら席につくキツネくんの気持ちが手に取るように伝わってきます。
一つ、また一つと木の実を口に入れるたび、おじさんの家に近付いていくワクワク感。
ところが木の実が散らばり、どこで降りるのか分からなくなるキツネくん。
ワクワク感がとたんに不安に変わり、涙がこぼれそうになるのを必死でこらえます。
そんな中、大きな海が突然目に飛び込んできます。
お日さまの光に照らされて光るその姿は、まるでキツネくんを励ますようにみえました。その海の美しいこと!
そして、万事休すの場面での驚きの展開。
今日の出来事をキツネくんはきっと一生忘れないでしょう。
キツネくんと一緒に大冒険をして、最後は温かい気持ちになれました。