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ひとつのねがい」 ママの声

ひとつのねがい 作:はまだひろすけ
絵:しまだ・しほ
出版社:理論社 理論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2013年11月19日
ISBN:9784652200261
評価スコア 4.7
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みんなの声 総数 22
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10件見つかりました

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  • 最後まで精一杯生きる

    • きゃべつさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 男の子16歳、男の子13歳

    2年前に大病を患い、今は通院治療になったものの体調も以前とはまるっきり変わってしまった私にとって、外灯の存在が自分とリンクしてしまって、胸にこみあげるものがありました。

    人は誰しも体の衰えを感じたり、命の期限をなんとなく見てしまったとき、まだ何かこの世に残したい、やり残したことはないかと考えるものではないでしょうか。
    外套の願いをかなえたいという外灯の想い、無理しなくても細々と生きていくのではなく、今できることを精いっぱい生きようという気持ちに
    今の私だからこそ共感できたのではないかと思います。
    最後に願いが叶ったことは、外套にとって幸せですよね。

    温かい言葉をかけてくれた少年だけでなく、相手にしなかった虫たちの存在も、すべてが外套の最期の力を振り絞る源となってるのだと思います。
    私は外套からエールを送られたような気がしました。私の余生のバイブルとして繰り返し読みたい一冊です。

    投稿日:2017/11/01

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    5
  • やり遂げた人生は尊い。

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子11歳、女の子6歳

    6歳の娘と読みました。

    落ち着いたシンプルな表紙の絵を見て一緒に読む相手に
    娘(6)を選んだものの、
    読んでいくうちにこれは幼児向けではない、
    小学生の長男と読むべきだったか、
    いやむしろ大人向け、私向けではなかったかと思い始めました。

    町はずれに立っている一本のがい灯がこの絵本の主役。
    ずいぶんよぼよぼの年をとったがい灯ですが、
    そのがい灯の持ち続ける願いが一冊の本を通して描かれ、
    そしてがい灯が最後を迎える時で物語も終わります。

    一見とっても無理なように見えても、
    みんなからバカにされても、他からどう思われようとブレることなく、
    それでも強く持ち続ける願い。
    そしてそれが達成されたときに一生を終えたがい灯。

    外野の声や周りの目線を気にすることなく、
    自分がよいと信じる子育てをしていいんだよって
    私に語り掛けてくれているようで、最後ちょっと涙目になりました。

    そして、最後は悔いなく終わったであろうがい灯の一生。
    最後はヨレヨレヨボヨボでも、その志を遂げた終えた一生が
    とってもとっても、尊いものに思えました。

    一人一人にこのように命の最後を迎えてほしい、
    そして私自身もそうありたいと強く思わされた一冊でした。

    投稿日:2017/11/06

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    2
  • 生と死

    • サニーふうさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、女の子3歳

    年老いた街灯が一度でいいから、星のようにかがやきたいと願うお話は、人間の思いにも共通するところがあって、とても共感できます。
    やさしい語り口で進んでいき、また、だからこそ、よけいに街灯の気持ちが、心に響くのではないでしょうか。
    たとえば、虫たちに相手にされずとも、希望を捨てないところにはいっしょに応援したくなるし、それから、なんといっても感動のラストには、じんわり胸が熱くなります。
    また、それだけにとどまらず、街灯が倒れたあとの、つまり死後の、まわりの様子があまりにリアルなこと。
    生きるとはなにか、どのように死をむかえるのが幸福であるか、そして、死とはなにかを、しみじみ考えさせられる物語です。

    投稿日:2017/11/06

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    2
  • 想像力がかき立てられます。

    • 正本さんさん
    • 30代
    • ママ
    • 京都府
    • 女の子8歳、女の子7歳、女の子4歳、男の子1歳

    挿し絵のレトロな感じに惹かれて、私自身が読みたくなった作品です。
    「ひとつのねがい」とはだれのねがいだろう?と本を開いてみると、主役はまさかの「がい灯」!子どもたちにはむずかしいかなと思いましたが、小学生の姉たちはもちろん、年中さんの末っ子も今年一番集中して聞いていました。
    だれもが気にもとめないような、光の弱くなったがい灯のたったひとつのねがいは、星のようにかがやくこと。
    夜になってもまぶしい光が広がっていて、星のかがやきにも気づかないような都会っ子が、見たこともない「がい灯」の淡い光や、ねがいがかなった時のよろこびを真剣に汲み取ろうとしている。
    最後にがい灯は倒れてしまうのだけれど、この時がい灯はどんな気持ちだったのかなと議論が生まれる。幸せな気持ちだったのかな。せっかくねがいがかなったのに、倒れてしまってかなしいかな。もう倒れてしまったから、気持ちはないんじゃないかな。。。
    絵本っていいもんだなと実感させてくれる一冊です。

    投稿日:2017/11/30

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    1
  • 世界の中心はここにある

    「ねえ、がい灯さん!夢を諦めずに努力し、あなたはとても立派だったよ!」
    最終ページで賛辞を送る私が居た。

    日本内閣府の調査で「諸外国と比べて,うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むという意識が低い若者が多い」との事。
    この意欲低下の原因は、
    同調査の「日本人の自己肯定感の低さ」にもありそうだ。

    私には4人の子どもが居る。
    子育てで注意しているのは
    「兄弟間や他人と比較しない」という事。
    実に親バカだと思われそうだが、
    「あなたが一番!凄いぞ!」とゲキを飛ばすことしばしば。

    そうするとあら不思議。
    「世界の中心は僕である!」と心に軸を持つようだ。
    要するに頑張りが効くのである。
    世の中そんなに甘くはないが、しかし心は静かに燃え続ける。

    長年の夢が叶ったがい灯は最期、無残な結末を迎えるが立ち位置はやはり
    「世界の中心」だったはずだ。
    ブレない精神の元、夢を遂行しとても高潔な魂の持ち主。心穏やかに亡くなりハッピーエンドの絵本だということだ。

    投稿日:2017/11/30

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    1
  • 息子の心の灯火となってほしい絵本

    • KKのママさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 男の子7歳、男の子3歳

    電灯さんの経る時間は人の一生のようで哀しい静けさがページをめくるたびに深まっていくようだった。
    電灯さんのたった一つの願い事。
    それは誰しも心の中に必ずある思い。
    人の一生の中で輝く時間は夢を持ちその夢が叶う時だけとは限らない。普段の日常の中で輝くかけがえのない時間がある。自分にしかできないこと。
    少年に遠くの星よりも近くの自分(電灯)の方が輝いていると言われ願いが叶った。
    「ママ、いつもおいしいごはんありがとう」と息子に言われる時の嬉しさに似ていると思った。
    7才の息子に本を読む前に「K君の願い事を一つ言うとしたら何かな?」と聞いてみた。「今ほしいおもちゃを誕生日にもらうこと」という答えが返ってきた。息子がこれから成長したくさんの壁にぶつかり乗り越えていかなくてはいけなくなる中でお金では買えないものの大切さに気付き、電灯さんのような思いを抱いたときに、少しでも思い出し心の灯火となればと祈る気持ちをこめて丁寧に読んだ。読み終わって「電灯さんよかったね」という息子の笑顔が嬉しかった。

    投稿日:2017/11/09

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    1
  • 上品

    昔、書かれた物語・・ってなんで品があるのだろう?
    って、よく思います。この本もそう感じました。
    大正8年に書かれた童話だそうです。
    がいとうには「星みたい」と言ってもらいたいという
    ひとつのねがいがあります。
    現代を生きる私としては、ランプの薄暗い灯の方が素敵
    だけどなあ、とつい思ってしまいましたが。
    しまだしほさんの挿絵がついて2013年にこうして
    絵本になりましたが、絵の雰囲気がぴったりです。

    投稿日:2017/04/07

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    1
  • がい灯が主人公

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子3歳、女の子1歳

    はまだひろすけさんの作品に興味を持って読んでみました。
    がい灯が主人公のお話しだなんて初めて読みました。
    がい灯のたったひとつの願いは「星のようになりたい」という願い。
    なんだかちょっと切なく感じました。
    がい灯にだってたしかに寿命ってありますよね…。

    投稿日:2015/01/22

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    1
  • 原作が浜田廣介ですから……。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子19歳、女の子14歳

    浜田廣介の作品を2013年に絵本化したものです。
    どういう経緯でこの作品が絵本化されたのか、ちょっと気になりました。

    作品としては絵本作家のしまだしほさんが丁寧に描いて仕上げてくれています。
    描かれている世界が今とはだいぶ違う時代なので、今の子どもたちにこの本をただ手渡すだけでは、その世界観が伝わりにくいかなと、思いました。
    斎藤孝さんがシリーズ化されている「言葉にだす日本語」のように、ただ黙読するのではなく、声に出してみると、この物語の世界観の心地よさみたいなものが伝わるのではないでしょうか?
    お薦めするなら小学校の高学年以上のお子さんたちに。

    投稿日:2014/06/29

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    1
  • 星のように

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子20歳、男の子18歳

    約100年前の大正時代に書かれた、童話作家浜田廣介の青年時代の作品。
    有名な童話、「むくどりのゆめ」や「泣いた赤鬼」と同様、静かな余韻が残ります。
    町はずれの古びた一本の街灯が主人公です。
    街灯は、自分は古びてもうすぐ倒れてしまうと悟っていたのです。
    でも一つの願い、星のようなあかりくらいになりたい、という思いもあったのですね。
    でも現実は、虫たちにもあしらわれてばかり。
    すっかり落ち込む街灯ですが、10才くらいの男の子の言葉が奇跡を起こすのです。
    深い深い余韻が残ります。
    小学生以上なら、大人も、考えさせられるおはなしです。
    初めての絵本化とのこと。
    ひろすけ童話の言葉の響きにそっと寄り添う素敵な絵だと思います。

    投稿日:2014/02/05

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