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つづきの図書館自信を持っておすすめしたい みんなの声

つづきの図書館 作:柏葉 幸子
絵:山本 容子
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2010年01月
ISBN:9784062160100
評価スコア 4.85
評価ランキング 100
みんなの声 総数 12
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12件見つかりました

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  • やっぱ、いい!です。柏葉さんの作品。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子10歳

    とっても心に残るいいお話でした。
    この本は図書館の児童室に置いてありましたし、本の装丁を見ると明らかに「児童書」として作られています。
    子どもも読めます。たぶん、本の好きな子なら中学年くらいから、大丈夫です。どちらかというと、高学年や中・高校生の方が納得できる年齢かもしれません。

    ただ全編読んでみて、これは子どもより、
    30代〜50代くらいの「本好きの子どもだった大人」が読んだ方がより楽しいと思います。
    主人公はさえない人生を送ってきた、40代の中年女性です。
    なので、このあたりの共感も、子どもたちより、
    むしろ大人ではないかな〜と、いう気がします。
    もちろん、主人公が40代のおばさんなのに、
    子どもが読める楽しい作品にはなっていますけど!

    作中に登場する「はだかの王さま」「七匹のこやぎ」
    「おおかみ王ロボ」「うりこひめ」を読んだことがある人なら、
    なお楽しいはずです!!

    この本は、なんだかすごく赤い色の表紙になっています。
    そのことはお話を最後まで読むと、
    (頭の回転の早い人は最後まで読まなくても途中で気付くかも)
    わかります。

    繰り返しますが、本好きの人ならぜひ!一度は出会ってほしい。出会いたい作品です。

    投稿日:2010/04/03

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    3
  • 主人公の原風景

    読んでいてしみじみとしてきたのです。
    父親の事業の失敗で後にした自分の故郷。
    両親は早くなくなり、結婚したものの離婚してバツイチ。
    自分の職場の倒産で居場所のなくなった桃さん。
    そんな桃さんが、妙な連絡で身寄りを失ったおばさんの介護にと生まれ育った町に舞い戻り、図書館に勤めることになります。
    自分にとって、記憶の中にある原風景。
    児童書でありながら、物語は私をがんじがらめにしてしまいました。

    桃さんのもとに現れる絵本の登場人物は「はだかの王様」「おおかみと七匹のこやぎ」のオオカミ、「うりこひめ」のあまのじゃく。
    それぞれに人を探してほしいと、変わったリクエスト。
    忘れられない自分に大切なものをさがしている利用者(?)のために、桃さんはレファレンス(ではなくて人生相談)に力を貸すことになります。
    自分の思い出で忘れることのできない人を訪ね歩きます。
    そして、この物語そのものが桃さん自身のためだったということを知ります。
    自分の生い立ちと、父と親族。
    これって、子どもには難しいんじゃないのと思いながら、小さいころから転居ばかりしていた自分の昔にこの物語をなぞらえてしまいました。

    多分、この物語は子どもにとっては親への問いかけになるのです。
    お父さん、お母さんはどのように育ってきたの?
    お父さん、お母さんのふるさとって何?
    幼馴染ってどんな人?
    そして、どんなお話を読んで育ってきたの?

    気づいたら、大人として読み終えてしみじみとしてしまいました。
    そういえば出てくる絵本も大人になじみの深い絵本。
    自分の中にもこんな話の断片がありそうです。

    児童書として置いてあるのが不思議に思えるお話でした。

    投稿日:2011/08/16

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    2
  • やっぱりひとりぼっちじゃない

    色々な本などでおすすめの児童書として紹介されていたのになかなか読めずにいました。
    近くの図書館で偶然見つけて「こんな近くにあったんだ」と早速借りました。

    息子に薦めたら字が小さいというのでまずは自分で読んでみることに
    そうしたらすっかり話の世界に引き込まれてしまいました。

    私もどちらかというと桃さんと同じ
    友達なんてほとんどいません。
    でも、大切な人と息子が二人。

    私もひとりじゃないそう思える本でした。
    息子たちが親になる頃読んで欲しいなぁと思いました。

    柏葉さんのあとがきじゃないけど、私が幼少期に出会った本のおばけは
    私の事どう思うかな。変わらないなぁと思ってるかな
    少しは成長したなと思ってくれたらいいのにな。

    投稿日:2016/03/30

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    1
  • つづきのつづき

     本を閉じて、さてこの物語のつづきはどうなるのだろうと思うことがよくある。
     例えば、夏目漱石の『坊つちゃん』。四国松山での事件のあと、東京に戻った彼は街鉄の技手になったとあるが、果たしてその後結婚したのだろうか。奥さんはどんな女性で、子供はいたのかいなかったのか。それは息子なのか娘なのか。そういったことである。
     そういったつづきを読みたいと思う人はいるもので、『坊つちゃん』でいえば作家の小林信彦さんが作中の登場人物うらなり君のその後を描いた『うらなり』という物語を書いている。

     柏葉幸子の『つづきの図書館』はその逆。
     絵本の登場人物たちが自分の物語を読んでくれた人物のつづきを訪ね歩くという、ファンタジー物語である。
     田舎の図書館に司書として勤めはじめた桃さんの前に最初に絵本から飛び出してきたのは、はだかの王様。王様は桃さんにこう言うのである。「本をさがしてもらいたいのではない。青田早苗ちゃんのつづきが知りたいんじゃ」って。
     早苗ちゃんは病気で入院をしていて、そのあいだずっと「はだかの王様」の絵本を読んでいたのだという。こうして、桃さんとはだかの王様の、早苗ちゃん探しが始めるのである。

     『つづきの図書館』は、そんなはだかの王様だけでなく、「おおかみと七ひきの子やぎ」の狼や「うりこひめ」のあまのじゃくなどが読者のつづきを探す物語だが、同時に桃のこれまでもを探すことになっていく。
     はだかの王様は図書館の本から抜け出してきたのだが、そんな王様がぽつんとこんなことをいう。「一人の人間に一生愛されて、その人間のそばにおいてもらえる本もあるじゃろ。そんな本は幸せじゃ」。
     この言葉のなかの「本」を「人間」に変えたとき、この物語のまんなかにたどりつく。

     きっとこんな素敵な物語にもつづきがあって、それは閉じられたページのなかでつづいているにちがいない。もちろん、それは読者だけに与えられた密やかな楽しみでもある。

    投稿日:2015/06/08

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    1
  • 泣ける

    終盤からほっこり温かい涙が。最後は号泣でした。
    あったかいファンタジー。全部つながってラストを迎えられるファンタジー。ファンタジーは、現実のつらいことを乗り越えるために借りられる最高の手段ということを理解して書かれた物語。
    安心して読み終えることができました。

    主人公が四十路のバツイチ、無職寸前。すごい設定。
    児童文学の棚にあったけど、成人図書で良いのでは。。。^^;
    内容も四十路が読んで深くじんわり感動できたかな。
    これ、出てくる順番も考えられていたのかな。
    はだかの王様→七ひきの子ヤギのオオカミ(オオカミといえばロボというのも作者の感性に似ていて読みやすい)→あまのじゃく(男の子)家族、なんだよね。きっと。

    終盤への移行時の謎ときを、読者が考えられる余地をもっと持たせてと思ったが、単に不思議な出来事で成長公正していく話でないとわかって、あたたかな気持ちがジワ〜ッとわいてきた。
    とにかくもう感動。うちにもこういう不思議がやってこないかな^^
    こうして自分の中で物語を始められる。いいファンタジーですね。
    甘いも酸いも知り尽くしたお年頃におすすめ。

    娘も楽しみましたが、肝心の最後の、主人公の気持ちが持ち直していくところがわからなかったそう。
    うん、上の年齢の方がじんとくるかも。

    投稿日:2014/04/20

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    1
  • 大人が読んでも

    レビューを読んでから気になっていた本でした。

    主人公が40歳で舞台が図書館というと、本好きで40歳前後の方には見逃せない内容かもしれません。

    試しに息子に読み聞かせてみると、知っている本の話が出てくるので、良い反応でした。

    タイトルが「つづきの…」になっているので、この話も読み始めるとついつい続きが気になります。

    人づきあいが決して上手ではない主人公の桃さんが、絵本のキャラクターたちに翻弄されていくうちに、桃さんの心の許容範囲が広がっていく様子がいいですね。

    読み始めて気になったのは、エピソードの中に出てくる子どもたちがちょっと寂しげだったこと。

    その時に幸せそうでなかったからその子たちの続きが気になるということでもありますが、それだけではありませんでした。

    児童書の多くは大人が読んでも楽しい場合が多いですが、この本も大人が読んでもおもしろいと思います。

    投稿日:2011/05/08

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    1
  • 大人が夢中に

    タイトルが気になって、手に取りました。
    絵本の中の主人公たちが、絵本を読んでくれた子どもの人生のつづきを知りたくて、本から出てきてしまうというお話です。
    お話の主役は、40代バツイチの司書、桃さん。
    はだかの王様や、オオカミと7ひきの子やぎのおおかみなどに振り回されながらも、次第に生き生きとしてくる様子に、自分も元気をもらえた気がします。
    児童書なので当たり前なのですが、フリガナが邪魔だなって思って読み始めたのですが、途中から、全く気にならないほど、お話に夢中になってしまいました。

    投稿日:2021/01/02

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  • 主人公は司書さん。裸の王様、瓜子姫の天邪鬼…絵本を読んでくれた子供たちの続きが気になる登場人物たちが出てきてしまい…振り回されながらも自分の人生が癒されていくお話しでした。

    今まで私が読んだ絵本の登場人物も気にしてくれたら嬉しい。
    悲しいとき、寂しいときに本当に出てきてくれたらいいのに。

    投稿日:2020/08/27

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  • 図書館が好きな子に、司書におすすめ!

    図書館の司書が主人公ということもあり、かなり楽しめました!

    ファンタジーはあまり好きではないのですが、大人の自分も素直に楽しめるところがありました。

    本を読む人が、絵本の登場人物の行方が気になるのと同じで、絵本の登場人物も、絵本を読んでくれる人のその後が気になるという発想が面白いです。

    主人公が少しずつ変わっていくところもいいです。
    子ども達はどう感じるのかわかりませんが、子供の親はかなり楽しめると思うので、親子で読んで、感想を言い合うのもいいと思います。

    個人的には司書に読んでもらいたい本です。

    投稿日:2018/11/13

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  • 大人に

    読み終わって、これは大人が読んだほうがおもしろいのでは、と思いました。児童書コーナーにありますが、主人公は40代女性の桃さんです。
    かっこ良く生きている女性というのではなく、思うようにいかない人生のよう。そこらへんも、大人の読み手の心をとらえます。
    図書館司書になり、探してほしいとたのまれたのは、本ではなく、本を読んでいた「人」というのも、おもしろい。本が好きな子どもだった、良く読んでいた本があった、思い入れのある本があった、など、本になんらか思い出のある大人にオススメです。

    投稿日:2015/05/23

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