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金曜日の砂糖ちゃん自信を持っておすすめしたい みんなの声

金曜日の砂糖ちゃん 作・絵:酒井 駒子
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2003年10月
ISBN:9784039652409
評価スコア 4.12
評価ランキング 26,179
みんなの声 総数 33
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12件見つかりました

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  • 子どもの世界の光と闇

    娘にはお話を理解してもらう、というよりは何かを感じてもらうしかないのかもしれません。

    大人にとっても、このお話をうまく説明することはできません。
    ただ、この絵本に描かれている世界にある光と闇を感じてもらいたい。

    この絵本は、3つのお話から成り立っています。

    「金曜日の砂糖ちゃん」

    どうして、金曜日の砂糖ちゃんなのかは分かりません。ただ、とてもかわいらしい名前、一度聴いたら忘れない名前。

    昼間なのに、色のない真っ暗な世界で、金曜日の砂糖ちゃんは眠っています。
    この女の子は、一人ぼっちで、ただ静かに眠っていて、もしかしたら、死んでいるのかもしれない。
    小さなカマキリは、周りの動物から女の子を守ってくれているようです。
    そのうち、お母さんが女の子を起こしにきます。カマキリだけはカマを振り上げたまま残っています。
    また、女の子が眠ったときに、あちらの世界に連れていかれないように、でしょうか。


    「草のオルガン」
    さみしくて、つまらないことがあったから、男の子はいつもと違う道をとおって帰ってみる。
    こんな場所もあったんだ、そこにあったのは草の中のオルガン。
    弾いても音はならないのに、動物は集まってくる。
    その世界に引き込まれていく少年を助けるように、黄色いヘルメットをかぶったおじさんが、現実の世界に引き戻す。

    へびに会わなくてよかったね、と少しほっとする。


    「夜と夜のあいだに」
    ”夜と夜のあいだ”それはどんな時間なんだろう?
    真っ暗で、皆眠っているけれど、昼でも夜でもない、いつもと違う世界。
    そのなかで、子どもが一人、白い母親の衣装を着て、それきり戻ってはこない旅立ちをする。
    ここにも、やはり感じるのは死の匂い。

    子どもは、案外簡単にその入り口を見つけてしまう、その暗闇に近い存在なのかもしれない。
    そんな美しい暗闇が、ここに美しい絵として描かれている気がします。

    投稿日:2016/01/27

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  • 宝物にしたい本。

    • デデ子さん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 男の子2歳

    とにかく絵が素敵で、目を離すのがもったいない!!
    店先で一目惚れして、数日悩んだ揚句買ってしまいました。

    全く別個の話が3編入ってますが、どれも幻想的で、でも、きっと子どもの目線からみたらみんな本気で一生懸命なんでしょうね。
    女の子の名前に「砂糖ちゃん」とついていますが、ふわふわ甘い砂糖菓子のような、全部がそんなお話です。

    子どものため、というよりは、大人が愉しむためのような気がします。
    ただ、子どもって大人が思っている以上に感受性強かったり、想像力がたくましいから、意外とすんなり、この世界に入り込んじゃうかも…。

    投稿日:2010/05/30

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    2
  •  可愛いサイズの絵本です。
     幻想的な空気が漂う魅力的な酒井ワールドです。
     大人の書棚に置いて、何かの折にそっと開けこの世界に佇んでみることも素敵かもしれません。
     三編いずれも秀作です。
     子供の寝顔、少年の横顔、背伸びする少女のうしろ姿、いずれもお話に引き込まれてしまうあどけないしぐさや表情に、なんとも言えず惹かれます。

    投稿日:2010/06/20

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    1
  • 繊細な絵に癒されています。

    • 珠李さん
    • 20代
    • その他の方
    • 北海道

    酒井駒子さんの絵が素晴らしいのは、「赤い蝋燭と人魚」を本屋さんで見つけた時から知っていました。
    そのころは高校生で、なけなしの小遣いもファーストフードに持っていかれてしまうというその辺に居そうな学生でした。1000円もするハードカバーの絵本は手が届かないわけです。
    でも、酒井さんの絵本ならハンバーガー我慢してでも買いたいな、と思っていた矢先、この絵本に巡り合いました。
    幼い少女の何とも言えない色彩の表紙。少年と、少女ともいえない子供の夢…
    しかも、これは1冊まるまる酒井さんの作品!こんな素敵な絵を描く人は、どんな絵本を作ってしまうのか。
    社会人となった今も砂糖ちゃんは私の眼の着く所に飾っています。この絵本と、酒井駒子さんという絵本作家さんに心底惚れてしまったということは言うまでもありません。

    この絵本の紹介は、絵本の詳細を書いてしまうのはもったいないのでこんな馴れ初めのような文章になってしまいました。できれば大人の女性に読んでほしい、甘い甘い絵本です。

    投稿日:2009/09/13

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    1
  • かわいらしい子どもたち

    • 14日さん
    • 20代
    • その他の方
    • 兵庫県

    酒井駒子さんの短編集のような絵本です。

    表題作を含む3編のものがたりが収録されていますが、
    どの作品も子どもにはピンとこない内容かと思います。

    しかし!
    絵がすごいんです!
    まず表紙の女の子のため息が出るほどの可愛らしさ。

    「金曜日の砂糖ちゃん」の女の子、「夜と夜のあいだに」の子ども。
    すべての話に表現されている花、動物たち。
    まっ黒な紙に描かれたこれらの絵がなんとも言えないほど美しいです。

    1編終わるたびにやさしい気持ちになる大人向けの絵本です。

    投稿日:2009/03/14

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    1
  • こどもたちのせかい

    • azさん
    • 10代以下
    • その他の方
    • 大阪府

    金曜日にうまれた子は愛を求め歩く子といわれます。そして女の子は砂糖とスパイスと素敵な何かでできている・・・そう思うと金曜日の砂糖ちゃんの名前は、たしかに女の子らしいのかもしれません。
    金曜日の砂糖ちゃんにあつまる虫たち、すてきな場所をみつけた男の子、おめかしして夜に消えた女の子。どれも大人達の入る隙間もありません。

    すこしちいさめの本なので、いつも鞄の中にしのばせています。
    なにか頭をからにしたい時に、読むといいかもしれません。

    投稿日:2007/06/13

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    1
  • 大人は入り込めない世界

    酒井駒子さんの描く女の子の絵が大好きです。
    こちらの本も、表紙の女の子に惹かれ、手に取りました。
    美しくもはかない子どもの世界。
    3つのお話が入っていました。
    大人は入り込めない子どもの世界を、こっそり覗き見させてもらっている感じです。
    読みながら、なんだかとてもドキドキしました。

    投稿日:2021/05/05

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    0
  • 幻想的

    5歳の息子も読んでくれというので、一度読んであげましたが、子供向けとは言い難いお話なので、反応はイマイチでした。
    私自身はこちらはお気に入りの一冊で、特に3話目が大好きです。
    1番幻想的で、ひきこまれます。
    が、感想をと言われると、上手く気持ちを表現出来ないんですけど。
    でも、この世界観は本当に好きです。さすが、酒井さん!と思っています。

    投稿日:2015/04/19

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    0
  • 酒井駒子さんの絵を存分に堪能できる絵本です。
    3つの小話が酒井ワールドのなかで展開されるのですが、子どもの心象風景が幻想的に意味深く象徴的に描かれていて、ひとつひとつの絵の前で立ち止まってしまいました。

    投稿日:2013/10/15

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  • 絵が素敵です

    • おるがんさん
    • 40代
    • ママ
    • 高知県
    • 女の子14歳、男の子12歳

    金曜日の砂糖ちゃんって、どんな思いがあってつけた名前でしょう。
    砂糖に金曜日も土曜日もないように思えます(笑)

    絵を見ているだけで、なんともいえない感覚がむくむくと湧き上がってきます。
    子どもが、子どもらしく、その不思議な生命力が描かれています。

    反抗期になった子どもを持つ私には、心に染み入る絵本です。

    投稿日:2007/02/27

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