とぼけた感じの可愛い絵本。くまのお父さんと息子がでてきます。
息子にとってお父さんのあり方は、時間とともに変わっていきます。守ってくれ、教えてくれる人、こんな風になりたいと憧れる人、あるときはライバル、あるときは同士、反発を覚える時もあり、尊敬する時もある・・。
ひたすら「お父さん、すごい!」と思える幼い時のお父さんとの時間。一生の中のステキな時間ですね。こういう幸せって大事です。そして、こんな短いお散歩の時間の中でさえ、息子は成長するのです。くまの坊やは「えいっ」と大好きな人を出すことができるようになったんだもの。くまくん、すごい!
最後にお母さんが家の中から出てくることによって、それまでの「男同士の関係」がより強調されました。いいなぁ、父と息子の関係って。